海辺の時間を過ごす~石倉ある「新しい風景」~
鹿児島で育った方なら、倉庫というと、大津倉庫とイメージする人も少なくないだろう。創業は大正2年、1913年だ。
現在の社長、大津学さんは三代目。
根占出身の祖父が大阪で貿易会社を成功させ、故郷・鹿児島への恩返しという重いから、今の場所、鹿児島市のウォーターフロントに、大津倉庫を創立した。
「年配の方には、倉庫というと古い建物というイメージしかないんですけど、
若い人たちの目から見ると、おしゃれな感じだったり、そういうイメージがあるようです。建築関係、物つくり、アート関係の人たちの目から見るのと、倉庫として使っていた当時のことが頭に残っている私たちとは、だいぶ違うようですね」と、大津さんは話す。
現在石倉は8つ。7つはお店として利用している。残る1つは石倉のまま。
そのままの格好で残したいという大津さんの思いから、多目的ホールとなっていて、自由な発想で使われている。
大津さんは、「海辺というのは、時間がゆっくり流れている場所。そこに温かみのある風景の一つとして、石倉がたっているといい」と話す。
秋の夜長、海が間近にあることを感じながら、石倉あたりを歩いてみるのもよさそうだ。
海童が行く 月~金 AM10:40~放送