ととナビvol.165 ハナマルユキとヤクシマダカラ
今日は「夏の思い出」シリーズではなく、丸っこくて、殻が厚くてつるつるした、海岸で貝殻拾いをしていて見つけたらテンションが上がる😝タカラガイのお話。
タカラガイは、巻貝の仲間のタカラガイ科の貝なんですが、色や模様の違う、とても多くの種類があるそうです。
🙇🏻:「先日、南さつま市の笠沙で漁師をやっている知り合いの方からいろんな貝を送っていただいたんです。その中に、2種類のタカラガイが混じっていました。小さいのが10個くらいと大きいのが1つ。身の入ったタカラガイなので、中身をうまく取り出せば、きれいな貝殻として装飾品になるんですが・・・」
でも、タカラガイは開口部が細長いので、中身を出すのはかなり厄介。
🙇🏻:「タカラガイの仲間は亜熱帯から熱帯にかけての岩礁域やサンゴ礁域にすんでいますが、鹿児島県本土の海岸でも見られます。南さつまでは「ぶたみな」と呼ばれています。」
・・・ブタ?先週もブタでしたね。。。
🙇🏻:「まずは上の写真。2種類入っていた中の小さい方で、
ハナマルユキ👆🏻といいます。大きさは4㎝くらいで、こげ茶色で、背中側に白い斑紋が散らばっています。和菓子のようですね。」
・・・それって芸術的な感性かも・・・?
🙇🏻:「次に大きい方のタカラガイですが、
これはヤクシマダカラ👇🏻という貝。大きさは8.5㎝くらい。背中の模様は何とも説明しづらい、こげ茶色の線と白い斑紋が混じったようなかんじですね。側面に黒っぽい少し大きな斑紋が散らばっているのも特徴です。」
本当にツヤツヤして、みずまんじゅうみたい。重さを感じさせます。。
さて、これらの貝を、大富先生はやはり食べました。どちらも甘辛く煮て・・・
それにしても、この分厚くてかたい、そして開口部の狭い貝、どうやって中身を取り出すんでしょう??
🙇🏻:「煮た後に、かなづちで殻を割って盛り付けるんですよ。もちろん貝殻を割るわけですから、「中身は食べて貝殻は飾りに」なんて欲張りなことはできませんよ。食べるか飾るかの二者択一です。私は「花より団子」、というよりも「コレクションよりも魚食普及」ですね。大切な仕事ですからね。」
🙇🏻:「ところで、タカラガイっておいしいと思いますか? 実はとても肉厚で、身が多いんですよ。そして、甘味があります。つまり、けっこうおいしいんです。ハナマルユキよりも、大きくて身がたくさんある分、ヤクシマダカラ👉🏻に分がありますね。」
「世界遺産の島、屋久島だから」ですね。失礼しました。