コロナ禍で新しい形の運動会
コロナ禍での新しい形での運動会について取材しました。脇野レポーターの取材です。
パソコンの画面上に集まった10人が真剣にやっているのはジェスチャーゲーム。先日、オンラインで開催された、その名も「リモート運動会」です。
主催したのは、企業の運動会などのイベントを企画・運営している鹿児島市の「Sports Link&Share」です。「Sports Link&Share」では、例年、月に10本ほどあるスポーツイベントが新型コロナの影響でほとんど中止。4月と5月はゼロでした。
イベントの中止が続き先が見えない状況のなか、できることはないかと考え思いついたのが、オンライン上で開催する「リモート運動会」です。
(川前真一社長)「在宅で出てこれない人たちもいるわけで、世の中には。そういうところにも展開できたりとか、いろんな活用ができるのかなっていうのもありますね」
当日の流れを進行役と入念に打ち合わせします。
「(どうなりそう?)もう当日しかわかりません」
「まあ仕組みを今回つくるということで、やってみましょう。0を1にしましょう。楽しみしかないですね。どうなることやら」
そして迎えたリモート運動会当日。
オンライン上には2人の呼びかけで集まった鹿屋市と指宿市の5人ずつの2チーム、あわせて10人。中には、派手な衣装とメイクで気合い十分な参加者も。
選手宣誓を行うはずが、オンラインならではのハプニングも…
(選手宣誓の参加者)「携帯がフリーズしました」
しりとりでは、家の中にあるものを画面の前に持ってきてつないでいきます。
およそ1時間で4種目、熱戦の末、勝ったのは…
「優勝したのはウェルスポ鹿屋!」
リモート運動会を終えて参加者たちは…
(指宿チームキャプテン)「なにもわからずだったんですけど、すごいいいですね、リモートって」
(鹿屋チームキャプテン)「離れていても一体感が生まれたかなとは思います」
(佐々木さん)「難しかったんですけど、楽しかったですね」
(川前社長)「これが新しい形なのかなっていうのは感じましたね。いろんな方がこういうことにもチャレンジしていただければ、洗練されていくのかなという風には思いました」
コロナ禍での初めて取り組んだ新しい形の運動会。家にいながら、新型コロナへの感染を心配せずにできるリモート運動会。
まだまだ収束が見通せない中、友人や職場の同僚などとコミュニケーションを深め、楽しむことができる一つの手段になれるのか、川前さんらの挑戦は始まったばかりです。