• 鹿児島発 コロナに負けない!
  • 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活や経済に暗い影を落としています。一方で、先が見えない不安の中、この逆境に立ち向かう人たちがいます。このシリーズでは、新型コロナに負けまいと頑張っている人や企業などを紹介します。

錦江町地域おこし協力隊の奮闘

企画していたゲストハウスのオープンが延期になり、新たな活動を始めた地域おこし協力隊の取り組みです。

2か月前、町役場に近い錦江町城元の一軒の空き家で改修作業が行われていました。

(錦江町地域おこし協力隊 井上聡佑郎さん)「10年間空き家だった建物を町の皆さんと協力隊が中心となり、ゲストハウスにしよういう木確認なっています」

錦江町の空き家対策事業の一環として空き家をゲストハウスにリノベーションするもので、地元の地域おこし協力隊の4人が中心となった取り組み。

最大10人が泊まれる宿泊スペースのほか、昼はカフェ、夜はバーとなる飲食スペースも設けます。

この日は、町民、地元出身者らも加わり、テーブル作りや外装の仕上げなどに汗を流しました。

「霧島市に住んでいるが地元がここ。ゲストハウスで発展したらいい。」
「オープンしてから自分もゲストとして店に遊びに来たいと思っています」


のべ200人の町民らが手掛けたゲストハウスはおよそ1年かけて先月完成。しかし、新型コロナの影響でオープンは延期せざるを得ませんでした。

オープンが延期された中、何か地元を手助けできることはないか?地域おこし隊が注目したのが新型コロナの影響で需要が伸びていたデリバリーサービスです。

町内10の飲食店の弁当の注文をまとめて引き受け、配達料無料で届けます。

(錦江町地域おこし協力隊 山中陽さん)「飲食店と買い物に出かけられない町民への支援で自分たちが配達を始めた」

「営業は2人でやっているので、配達に手を取られないので助かっている」
「(売り上げが)4月に入ってガタンと落ち5月もダメ。それでも何とかやっていかなければと思い、頑張っている。」
「外に出られない人や高齢の人も多いので、家まで届けてくれるサービスだったらすごく助かる」

新型コロナの影響で以前に比べ協力隊と地元住民との交流が少なくなる中、デリバリーサービスには手ごたえを感じています。

(錦江町地域おこし協力隊郡司紗希さん)「飲食店の人とのコミュニケーションも取れるし、町民ともコミュニケーションを取って、協力隊の活動とかも知ってもらえる機会になるので、お互いにとってメリットがある」


そしてあす、ゲストハウスもようやくオープン。当面は飲食スペースのみの営業ですが、今後、地域活性化の拠点の一つになればと期待しています。

(錦江町地域おこし協力隊 井上聡佑郎さん)「ゲストハウスで町の人も来られるバーとカフェを併設することで、全国からゲストハウスに来てもらい、錦江町の温かさや人の温かさと魅力に気付いてもらえるような宿にしていけたら。」

新型コロナの影響で顔を合わせての交流が減る中、住民がつながる場所や機会をつくりたい。地域おこし協力隊の奮闘が続きます。