慶応4年5月3日 奥羽列藩同盟 結成
きょうは慶応4(1868)年5月3日です。東北の諸藩は、新政府に対抗する統一行動を取ることを目的とした奥羽列藩同盟を結成しました。
東北の諸藩は先月23日までに仙台で白石盟約書を締結し、きょう奥羽列藩同盟を結成しました。同盟は仙台藩を盟主とし、陸奥国、出羽国の奥羽25藩が参加しています。
同盟に参加した藩は、薩摩・長州が主体の新政府の正当性を認めず、会津征伐の中止を求めることで意見が一致しています。
会津藩などは、白河城や越後口で新政府軍と戦い敗走していて、同盟は奥羽諸藩の劣勢を挽回するものとして期待を集めています。近く長岡藩をはじめとする北越の6藩も加盟し、「奥羽越列藩同盟」が成立する見通しです。
しかし、関係者によりますと、新政府との対決姿勢が強い藩もあれば、深く考えずに参加した中小の藩もあり、同盟の内部では温度差も見られるということです。