慶応4年1月22日 近代国家めざし改革進む
きょうは慶応4(1868)年1月22日です。
新政府は、近代国家として財政・行政の改革を始めています。
成立したばかりの新政府は税制が確立していません。豪商からの献金もありましたが、政府全体の経費には到底足りず、江戸への派兵も予定される中、財源確保は急務です。
新政府の会計事務掛に任じられた、越前藩の由利公正(三岡八郎)は、「公債」である会計基立金を300万両募集することと、全国で通用する紙幣、太政官札の発行を新政府に建議しました。
由利は、福井藩の財政改革に手腕を発揮した人物で、去年暗殺された坂本龍馬が、新政府の財政担当に推薦していました。公債と全国紙幣の発行は日本で初めてです。
また、新政府は、近代国家の体裁を整えるため欧米にならって役人の休日を定め、毎月下ひと桁に1か6がつく日を休日としました。