不発弾で住宅街700人避難 79年前に米が空襲で投下か 交通規制で商業施設に影響も 鹿児島市真砂本町
鹿児島市で見つかったアメリカ製の不発弾の処理が、24日に行われました。住民700人が雨の中避難し、自衛隊の作業は無事に完了しました。
(記者)「処理開始まで2時間前。土のうの中心に不発弾があります。処理に向け自衛隊が準備を進めています」
鹿児島市真砂本町の解体工事現場で先月9日、およそ45キロの不発弾が見つかりました。太平洋戦争中の79年前、アメリカ軍が空襲で投下したものとみられています。
(消防車アナウンス)「警戒区域内の住民は午前8時30分までに警戒区域外へ避難してください」
鹿児島市は半径166メートルを警戒区域に指定して立ち入りを禁止し、雨が降る中、住民およそ700人が避難しました。
(避難する人)「実家があるのでそこに避難する。大丈夫だと思う、信頼しているので」
Q.不発弾があると聞いてどう?
(避難する人)「びっくりした、怖い。不発弾があると思わない。何十年と埋まって何事もなかったから今まで」
警戒区域内にあるスポーツジムやコンビニは一時閉店。
こちらの美容室は警戒区域外にありますが、臨時休業しました。
「予約を取らないで閉めることにしました。大丈夫だと思うが(処理が)無事に終わってほしい」
市が避難所に指定した近くの中学校や福祉施設には30人が避難しました。
(中学校に避難した人)
「早く(処理が)終わればいいなと毎日思っていた」
「誘導もしてもらい、声掛けも消防職員などがしてくれたので安心感があった」
陸上自衛隊の不発弾処理隊が作業を始めて23分後…。弾薬を作動させる「信管」が無事抜かれ、周辺の規制も解除されました。
(西部方面後方支援隊第104不発弾処理隊 遠矢博史隊長)「爆発するリスクはゼロではなくある。(処理の)難易度は信管の腐食が進んでいたので、簡単ではなく難しい部類。(信管を)離脱でき安心している」
不発弾は24日のうちに大分分屯地に運ばれ、専門の業者によって処分されるということです。