外国人材の地域定着のカギは地域交流 人手不足の課題に官民一体で取り組み 鹿児島

人手不足が課題となる中、新たな担い手として期待される外国人労働者。鹿児島県内では外国人労働者が年々増え、去年、1万人を超えた一方、定着が課題となっています。

いちき串木野市で19日に開かれたのは、外国人労働者の受け入れについて取り組みを紹介する報告会です。

県内の外国人労働者の数は年々増加し、去年は10月時点で1万2000人余りと、初めて1万人を突破しました。ベトナム人がおよそ4割を占めています。

(みその 町田達美主任)「外国人労働者も日本人スタッフも安心して働ける、メリットがあると考えてこの事業を始めた」

取り組みを報告した企業の1つ、いちき串木野市でラーメン店などを展開する「みその」です。正社員15人のうち4人が外国人です。

おととし、独自の奨学金制度をつくり、近くの日本語学校で日本語を学びながら働く外国人をサポートをしてきたことを報告しました。しかし、その一方で…。

(インドネシア出身・来日2年目 イタ・ムスティカサリさん)「外国人は日本人ともっと仲良くしたいけど、言葉がわからなくて」

この不安を払しょくするきっかけになったのが、地域住民との交流だったといいます。

いちき串木野市では、外国人労働者と地域住民が一緒になって、クリスマスのイルミネーションの設置やごみの回収活動などを行い、地域と交流することで定着を図っています。

(イタ・ムスティカサリさん)「インドネシアでの経験を話したり、日本で何かあったら相談したり、いちき串木野市のみなさんが優しくてもっと仲良くしたい。参加して良かった」

人材不足が課題となっている今、外国人労働者の定着をはかるには、「地域との交流」がカギのひとつと言えそうです。