新聞読んで感じた思いを高校生がラップに 「高校生新聞RAP甲子園」(2023年8月15日放送)

新聞を読んで感じたことをラップで表現する、その名も「高校生新聞RAP甲子園」が鹿児島市で開かれました。


『Peace2本で右手をあげろ。次代へ現代から繋ぐMessage。後世に残すことこそに未来に煌びやかな光あり』

ビートに乗せてラップを披露するのは高校生。その歌詞=リリックには、新聞記事から感じた思いが込められています。

若い世代にも新聞を身近に感じてもらおうという「高校生新聞RAP甲子園」は今年が5回目で、7組8人の高校生が出場しました。

MC「みつき!!!」こと鹿児島玉龍高校3年の萩之内美月さんは、3年連続の出場です。

(みつき!!!ラップ)
『気づいていますか、もう3年生。やり残したことはない?来年はもうここには立っていない、新しい別のどこかに立っている「夢いっぱい」の大きな見出しにつられてやりたいことを思い出し、ああそうだ、私たちもまだ、夢見てるし』

入学式の記事を題材に自身の高校生活を振り返り、次のステップへの期待をラップにしました。

(鹿児島玉龍高校3年 萩之内美月さん)「学生だけじゃなくて大人になってからもいろんな始まりがあると思うので、その時間を楽しんでいってほしい」

(けんちゃんラップ)
『新聞記者を目指し、社説まで読む今、月に一度目にする人権啓発の記事必要がなくなくなればいいな。そう思ういつも「思う」そこで足踏み』

新聞記者を志すMC「けんちゃん」こと鹿屋高校2年の浜田憲汰さんは、ハンセン病に関する記事から、自身が小学生の時に訪れたハンセン病療養所での体験をラップにしました。

(けんちゃんラップ)
『なぜか緊張、差別に便乗。こころの真ん中にいる冷たい恐怖心。聞いたそこに住んでいるおばあちゃんの話、小さい体では背負いきれない体験。帰り際にした握手「神経がだめになっているから冷たい」と言っていたその手は心まで暖かくした』

(鹿屋高校2年 浜田憲汰さん)「人権問題とかにすごく興味がある。きっかけは父に連れられて行ったハンセン病の敬愛園という所で、人生のバイブル。自分が伝えたいテーマが少しでも伝われば」

優勝したのは、GIGANTこと武岡台高校3年の宮本璃空さんです。コロナが5類に引き下げられて六月灯が再開した記事をもとに、一度きりの人生を楽しもうとラップにしました。

(GIGANTラップ)
『put your hands up〜鹿児島の夏ただ楽しもう 笑顔が戻るこの六月灯』

若者たちの思いがこもったラップに、訪れた人たちも聞き入っていました。