南九州最古の製鉄炉 鹿屋市の遺跡で発見「考古学的に重要」鹿児島県(2023年7月24日放送)

南九州最古とみられる製鉄炉が、鹿児島県鹿屋市の川久保遺跡で見つかりました。


県文化振興財団によりますと、川久保遺跡で2014年から行われた発掘調査で、製鉄炉の壁や床の一部、製鉄の際に発生する製錬さいなど、およそ4000点が見つかりました。

飛鳥時代から奈良時代にかけてのもので、形が楕円形であることから、7世紀後半以降に政府によって長方形箱型の製鉄炉が広められる前の技術で作られたとみられるということです。

財団は、南九州での製鉄開始が想定以上に古いことなどを示す「重要な発見」としています。

製鉄炉を復元したものは、上野原縄文の森の企画展で展示されています。