6月も値上げの波止まらず…3575品目 きのこの山・たけのこの里は30年ぶりに/電気代節約のコツ教えます エアコン本格始動の季節 キャスター解説(MBCニューズナウ 2023年6月1日放送)
きょうから6月。今月もあらゆるものが値上がりします。民間の調査会会社帝国データバンクによりますと、今月値上げされる飲食料品だけでも3575品目になる見込みで、あのお菓子も30年ぶりに値上げです。
(記者)「ずらっと並ぶ、調味料。今月は、調味料の値上げ品目が最も多くなっています」
エスビー食品は、チューブ入りのわさびやからしなど、553の家庭用香辛料を平均で13.2%値上げします。
日清食品とエースコックはカップ麺や袋麺などを最大13%。ハウス食品は、カレーのルウなど最大15%値上げします。
(記者)「世代を問わず人気のスナック菓子、去年から3回目の値上げです」
カルビーは、価格を変えずに内容量を減らす実質値上げを含めて、87品目でおよそ3~15%値上げします。
明治はきのこの山、たけのこの里をおよそ30年ぶりに値上げ、値上げ率はおよそ8%です。
各社は、原材料価格やエネルギー価格、物流費の高騰などを値上げの要因としています。
(買い物客)
「(毎月の出費は)トータルで1.5倍ぐらいかかる。店によって値段や品揃えが違うので、何軒か行くようにしている」
「工夫をする。天ぷらをするときは(衣を)薄くつけるとか量を減らす」
「弁当は自宅で作って持ってくるのがいいのかと思うが、そういうわけにはいかない。お財布と相談しながら予算の中で買う」
価格の優等生と言われる卵も、値上がりが続いています。1パック10個入り卵の平均小売価格は、先月は303円で、1年前と比較すると4割高くなっています。(※去年5月は218円)
こちらのスーパーでは、6月1日は税抜き288円で販売されていました。1年前と比較すると90円の値上がりです。
店では週に1回、卵の購入ポイント10倍デーを設定するなど、工夫しています。
(Aコープキラメキテラス店 永野聖典主任)「ここ1、2年ぐらい前からは必ず1か月の仕事のなかで、値上げの作業が入っている。ポイントや安くできるところは少しでも安くして提供したい」
■電気代節約のコツ教えます エアコン本格始動の季節 松崎洋子キャスター解説
今月から値上がりしたものがいろいろありますが、映画は一般料金が1900円から2000円に。新聞の購読料は4300円から4900円に。(※毎日新聞・朝夕刊セット)文房具なども平均で11%ほど引き上げられます。
こうした中、今回、九州電力は現状維持となりますが、大手電力7社は今月1日から電気料金も値上げします。
そこで、電気代の節約につながるポイントを企業や学校などで省エネの支援をしている鹿児島市のNPO法人エコサポートTGALの久留正成理事長に聞きました。
【エアコン】
エアコンは汚れていると余計に電力を消費します。フィルター掃除は2週間に1回行うのがよいそうで、ほこりがたまったものと比べ5%節約できます。
冷房は、設定温度を1度上げると10%の節約に。また、起動するときに電力を多く使うので、1時間以内の外出なら、つけっぱなしの方が節約につながります。
【衣類の乾燥】
梅雨時に出番が増える衣類乾燥機。浴室に付いている乾燥機能と比べて、衣類乾燥機は密閉された空間のため、消費電力を抑えることにつながります。電力会社の試算では、4分の1ほど節約できるという結果が出ています。
【トイレ】
便座の温度や水温を弱にすれば、年間で1100円の節約でき、いまの時期は便座の電源を切れば、さらに節約になります。
帝国データバンクによりますと、ことしの秋にかけてパンや乳製品など、毎月2000品目前後の値上げが続く見通しです。まだしばらく辛抱する時期が続きます。