新型コロナ 鹿児島県内で新たに3人感染確認 高齢者増加で対策徹底を
新型コロナウイルスの感染者は20日は、屋久島町などで新たに3人確認され、累計で340人となりました。この1週間で指宿市でクラスター発生するなど、感染が拡大。重症化するリスクの高い高齢者の感染も増えています。
鹿児島県内では20日、屋久島町の30代男性と、指宿市の病院で発生したクラスター関連の南九州市の20代女性と、指宿市の80代男性の合わせて3人の感染が確認されました。屋久島の30代男性は、今月17日まで県外に滞在していました。
県内の累計感染者は340人で、19日現在で62人が療養中です。また高齢者1人が死亡し、関連死含めて死者は8人となりました。
屋久島町は初めての感染確認を受けて、町内全ての小中学校で21日の出校日を中止し、幼稚園や保育園なども21日から3日間の登園自粛を求めることを決めました。屋久島高校も21日から3日間臨時休校します。
県内では7月以降、5つの感染者集団=クラスターが発生していて、今月14日に指宿市の病院でクラスターの最初の感染者が確認されて以降、1週間で60人を超える感染が確認されていますが、この1週間では高齢者の感染が多いのが特徴です。
感染者を年代別に見てみると、今月14日より前の時点では60代以上の割合は20%ほどでしたが、19日現在で27.4%にまで上昇しました。さらに、この1週間だけを見てみると、60代以上の割合は62.1%と非常に高くなっています。
また、いちき串木野市では先週16日に80代男性の感染が確認された後、親族や知人の感染確認が相次いでいて、クラスターには認定されていないものの、高齢者同士で感染が広がっているとみられるケースもあります。
高齢者は重症化のリスクが大きく、県内で死亡した8人はいずれも高齢者です。感染を防ぐためにも密閉、密集、密接のいわゆる3密の回避や手洗いや消毒、人との距離を保つなど、基本的な感染症対策の徹底が求められます。