初の2000人超 子ども受診の目安は 専門家「お盆にかけ、さらに増加か」新型コロナ

(鹿児島大学大学院・西順一郎教授)
「連休中に検査できなかった分が、きょうの発表になっていると思う。夏休みに入り、人との接触が増える時期を考えると、まだこれからもお盆にかけては増加するのでは」

感染症が専門の鹿児島大学大学院・西順一郎教授によりますと、子どもの新型コロナ感染が拡大する中で、小児科の外来に検査を希望する人が押し寄せ、症状が重い子どもの診療に影響が出ているといいます。

西教授は、通常の医療を守るために、軽症や無症状の場合はすぐに受診するのではなく、家庭でできる範囲の対策をしながら様子を見てほしいと話します。

「何でも検査をしてほしいということで外来に押し寄せている状況。症状によって受診をしていただきたい。重症な子どもが見逃されることがないように、症状が軽かったり、無症状で検査をすることがないようにしてほしい」

「症状が少しでもあったら人との接触を減らす控えることが最も大事。感染経路は近い距離での空気感染なので、換気を十分にして必要に応じてマスクを使用する」

「あとはワクチンしかない。3回目接種が済んでいない人は早めに3回目接種を、高齢者は急いで4回目接種を。子どもたちのワクチンも進めないと、流行はもう止められない」