ワクチンアプリ運用開始 活用に期待も「条件あり」
新型コロナのワクチン接種を受けたことを証明するスマートフォン向けのアプリの運用が、20日から始まりました。
アプリは、スマートフォンでマイナンバーカードを読み取り、暗証番号を入力すると、ワクチン接種の回数や打った日が登録され、スマホで表示されます。国内では飲食店やイベントで接種の確認に使えるほか、海外ではパスポート情報も読み取ることで、現在76の国と地域で待機期間の短縮措置などが受けられます。
ただ、アプリでの証明書発行にはマイナンバーカードを持っていることが条件となり、街では疑問の声も聞かれました。
(20代女性)「マイナンバーカードが必要となると、ちょっと抵抗がある(持っていない?)はい」
(30代女性)「(マイナカードを)私は持っていなくて、夫は持っている。まずは作るところからですよね…」
(70代男性)「どうなんだろう、若者は活用するかもしれないけど、我々より上の年代の人は使えないんじゃないかな」
一方、こちらの鹿児島市のホテルでは、10月からワクチン接種の証明書を見せると、宿泊料金を最大で35%割引するキャンペーンをしていて、アプリが今後、観光面でも活用されればと期待しています。
(鹿児島サンロイヤルホテル 池田司総支配人)「1000人を超える人がこのプランで宿泊している。アプリが普及すれば、今まで以上に割引を使って来てもらえるのではないかと期待している」
このホテルでは割引プランを3月末までとしていますが、アプリの普及状況によっては延長も検討する方針です。
また、県の旅行割引「今こそ鹿児島の旅」では、来年1月以降、旅行会社や宿泊施設に対し、ワクチン接種証明、またはPCRか抗原検査の陰性証明が必要となります。県は20日、各旅行会社に対し、アプリでの確認も可能とする通知を出したということです。
なお、スマートフォンやマイナンバーカードを持っていない人は、各市町村の窓口で紙の証明書を申請することができます。