新型コロナ デルタ型の新変異 鹿児島県内で初確認

 

鹿児島県は30日、これまでに確認された新型コロナウイルスの感染者のうち1人から、新たな変異を持ったデルタ型が初めて確認されたと発表しました。

県内で初めて確認されたのはインドで確認されたデルタ型のうち、「E484K」という変異をもつ型です。デルタ型は、感染力が強く、もともと「L452R」の変異をもっています。

「L452R」と「E484K」の2つの変異を併せもつ新型コロナウイルスは、アメリカやメキシコで100例ほど確認されており、今回、日本国内初かどうかは調査中としています。

県によると、感染が確認されたのは1人で、2週間以内に国外への渡航歴はなく、感染経路は特定できているとしています。

感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、「E484Kは免疫を回避する変異であり、ワクチンの効果を弱めるおそれがある」と指摘した上で、「マスク着用や換気を心がけるなど基本的な感染対策を徹底してほしい」と話しています。

なお、県内では30日まで3日連続で20人を上回る感染者が確認されています。
県が独自に定める新型コロナウイルスの警戒基準の判断指標のうち、最大確保病床の使用率が、30日午前0時時点で24.7%となり、「ステージ3」の指標の「20%以上」となっています。