奄美で初のクラスター 市は対応に追われる

4月29日、鹿児島県内で29例目となる感染者集団=クラスターが確認された奄美市では、30日、緊急の対策会議が開かれるなど、対応に追われました。

鹿児島県は29日、奄美の接待を伴う飲食店でクラスターが発生したと発表。県内で29例目で奄美大島で初のクラスターとなりました。

奄美市によりますと、29日発表されたこのクラスターの感染者9人のうち2人は市役所に勤務する20代と30代の男性職員で、27日に行われた聖火リレーで交通整理を担当していました。2人は交通整理中はマスクを着用し、市役所で一般の来庁者との接触もないとしています。

また、2人はほかの2人の職員と一緒に合わせて4人で接待を伴う飲食店に行っていて、残る2人はPCR検査で陰性だったということです。

市役所では29日に消毒作業が行われ、30日は通常通りの業務が行われました。

奄美市役所では午後、奄美大島の5市町村長が集まって緊急の対策会議が開かれました。

(奄美市・朝山毅市長)「互いに事案を共有し、これ以上派生することがないように最大限の防止対策を整えたいということを協議した」

対策会議は非公開でしたが、奄美大島で独自に定めている警戒レベルを最高の5に引き上げ、来島自粛は呼びかけないものの、市町村の行事は中止、公共施設は休館し、感染拡大防止に努めていく方針が確認されたということです。