辰年パワースポット「タツノオトシゴハウス」 鹿児島・南九州市

今年は辰年。全国的にも珍しい鹿児島県南九州市のタツノオトシゴの養殖場は、辰にまつわる開運スポットとして年明けとともに例年の倍以上の人が訪れています。

南九州市頴娃町のタツノオトシゴハウスでは、辰年に合わせ年越しイベントが行われ、集まった人たちはタツノオトシゴとともに新年を迎えました。

(参加者)
「たくさんのタツノオトシゴに囲まれて年越しが出来て幸せ」

「初めてだったからめっちゃ楽しかった」

「タツのように上昇気リュウにのって2024年を進みたい」

館長の加藤紳さんは、辰年を人一倍楽しみにしていました。

(館長)「5年ほど前からわくわくしてた。みんなで目標をタッせいできる幸せな年になれば。私はこの日が目標だったのでこれから考える」

 

正月3が日は、開館以来最多となる2024匹のタツノオトシゴを展示しました。さらに。

「本当にいるみたい。あっ、逃げた」

VR(バーチャルリアリティ)を用いたゲームが登場。

近年、海では、魚やウニなどが海藻を食べるなどし、タツノオトシゴなど海藻を住処とする生き物の減少が課題となっています。ゲームでは、敵となる魚やウニにシャリの弾をあて寿司に変えることで海藻とタツノオトシゴを守ります。

(体験者)
「耳から水の音がしてスキューバダイビングしているよう。(タツノオトシゴを)守っている感じで使命感がある」

「海藻を食べられる影響や環境まで知ることはなかったので、教育にも良いと思う」

「お年玉貯めて買いたい」

ゲームは、県内でVRなどを使った交流イベントや企業との連携に取り組む「鹿児島XRコミュニティ」と共同開発しました。

(鹿児島XRコミュニティ 鮫島歩さん)「いろいろな産業分野とかけ合わせることで新しい価値を作れる技術。どんどんブラッシュアップしてより良い体験を届ける1年にしたい」

今後、さらに改良を重ね、施設での常設と学校など授業での活用を目指しています。

(館長)「今までは本物に触れたり潮の香りを嗅いだりする中で海の魅力を感じてほしいと思ってきたが、今の時代いろいろな入口の形がある。より面白い、新しい方法でタツノオトシゴの魅力を発信していきたい」

今年は新たな挑戦が成功する年ともいわれる甲辰。辰のパワーにあやかり弾みをつける1年となるでしょうか?