“まん延防止”27日から適用 鹿児島県内全域で時短など対策強化へ

新型コロナの感染急拡大を受け、鹿児島県内全域に27日から来月20日まで「まん延防止等重点措置」が適用されます。県は飲食店の営業時間短縮要請など対策を強化します。

(塩田知事)「オミクロン株の感染力、伝播力を考慮し、周辺市町村を含む県内全域を措置区域とする」

「まん延防止等重点措置」が27日から来月20日まで県内全域に適用されるのに伴い、県は25日夜、対策を発表しました。

期間中、県は全市町村の飲食店に営業時間の短縮を要請します。
第三者認証店は、酒類を提供して午後9時まで営業し、売り上げに応じて1日2万5000円から7万5000円の協力金を受け取るか、酒類を提供せずに午後8時までで営業し、1日3万円から10万円の協力金を受け取るか、選択できます。
認証を受けていない店は、営業時間は午後8時までで、酒類は提供できません。

そして、旅行需要の喚起策として行ってきた「今こそ鹿児島の旅」は、27日から来月20日まで新規販売を取りやめ、予約済みの場合は割り引きを停止します。

また、県は現在、感染の不安のある県民を対象に無料検査を行っていて、登録施設は25日時点で123か所となっています。期間は当初、今月31日まででしたが、今回の適用を受けて来月20日までに延長しました。

県有施設は休館とせず、感染防止策を徹底した上で原則、利用可能とします。床面積が1000平方メートルを超える集客施設には、入場者の整理やマスク着用の周知を求めます。

また、ワクチンの3回目接種については、県内の接種率は24日時点で2.17%に留まっていますが、今後、加速させるため、2万人規模を想定した大規模接種会場を来月半ばをめどに2か所設置します。

ただ、オミクロン株によるとみられる感染拡大が、奄美から県本土に中心地を移しながら続いていることから、県は全域に爆発的感染拡大警報も継続しながら対策の徹底を呼びかけています。

(塩田知事)「県民の皆さまには感染防止のため引き続き、強い警戒感を持って感染防止策に協力するようお願いしたい」