【8・6豪雨災害体験談】学生を乗せたバス車内にどんどん水が…窓からロープで全員避難(2023年8月3日放送)
8・6豪雨災害から今年で30年です。視聴者の皆さんから募集した体験談や写真、映像をご紹介します。
今回は、元バス運転手の西幸一さんから、「甲突川の氾濫で走行中の車内にもどんどん水が」です。
「当時33歳だった私は、バスの運転手になって1年半ほど。高校生や短大生5、6人を乗せて伊集院駅から鹿児島駅へ運転していました。
伊敷に入ったときには甲突川が氾濫し、道路に水が溢れていました。それでも走り続けましたが、県護国神社前のあたりでついに動けなくなりました。
バスの中にどんどん水が入ってきて、車体は道路の消火栓標識にひっかかるようにして浮いていました。乗客の学生たちは車や洗濯機が流されていく様子を不安と興奮まじりに見ていました。
すると、近くの建設会社の人が社屋からロープを垂らして助けようとしてくれました。私たちは、バスの窓から1人ずつ外に出て、ロープを伝って建物に避難。全員無事でした。」