【8・6豪雨災害体験談】「駐車場のおじさんの一言で…」母子4人、西鹿児島駅で(2023年7月27日 放送)
8・6豪雨災害から今年で30年です。今回は、指宿市の41歳の女性の体験談「駐車場のおじさんのひと言で」です。
「当時は小学校5年生で、船員だった父が休暇で帰ってくるのを迎えに行くため、母の運転で4年生の弟、年長の妹と一緒に鹿児島市に行っていました。
西鹿児島駅に着いた時には大人の足首くらいまで冠水していて、母は妹を背負い、私たちの手を取り、駅まで走ったそうです。
水かさが上がって駅の駐車場から車を出せず、携帯電話もなかったので父親とも連絡が取れず、子ども3人を抱えた母が大変そうだったのは覚えています。
駐車場のおじさんに「洪水で今は危ないので、お金のことは気にせず車で待っていなさい」と言われ、車内で水が引くのを待っていました。日をまたいで水が引き、ようやく帰れてホッとしたことを覚えています。
ちなみに父は、鉄道がとまっていたので、大隅まわりのフェリーで帰ってきました。
とにかく正しい情報を得ること、身の回りの危険が去ってから行動することが大事だと改めて思います。あと、当時の駐車場のおじさん、その節はありがとうございました。」