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新型コロナ 飲食やスポーツでの注意点は?

鹿児島市は2日、市内の飲食店で感染者集団=クラスターが発生したと発表しました。また、県高校総体に出場した生徒2人が、新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。飲食店、スポーツの現場・・私たちはどのような点に注意すればいいのでしょうか。専門家に聞きました。

(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「万が一(ウイルスが)店に入り込んでも、それを広げないようにする対策が、今まで言われている対策を中心に行わないと、クラスターが発生してしまう可能性があると思う」

今回クラスターが発生した店は、感染対策として検温・消毒は実施していましたが、客席にアクリル板などの仕切りはなく、換気も不十分でした。また、客と従業員がマスクを外して飲酒する場面もあったといいます。

日本感染症学会が認定する専門医で、済生会鹿児島病院の久保園高明院長は、飲食店では換気やアクリル板の設置など「飛沫を防ぐ」対策が、特に必要だと話します。

(久保園院長)「『消毒』はけっこうされているが、場合によってはそれ以上に『飛沫』に対する対策は大切。感染するひとつの重要な経路ということを忘れずに、対策をきちんとする必要がある」

鹿児島市でカンパチ料理を提供するこちらの店では、客の検温、消毒のほか、客席にアクリル板を設置するなど、対策を徹底しています。現在、客のおよそ7割が昼間に集中していて、多くの人が静かなランチタイムを過ごしていました。

(客)「こういう感染対策がされていればいいのかなと。食べたいですもんね、外で」

(みなと食堂2号店 江平さん)「お客様の流れがお昼に向くのは仕方ないと思うので、それでもご来店いただける限りは精いっぱいやらせていただこうと思っています」

一方、課題はスポーツの現場にも。県高校総体の男子バドミントン競技に参加した生徒2人が、新型コロナウイルスに感染。
久保園院長は「激しい運動中のマスクの着用は危険」とした上で、多くのスポーツの場合、競技中ではなく、その前後の行動に注意が必要だと話します。

(久保園院長)「体を寄せ合ってするようなものでないスポーツは、ほとんどの場合、競技をしている最中は感染を起こす可能性は極めて少ないと思う。競技が始まる前後、あるいは会場に着いてからの行動、そういうところで感染のリスクはより高まる。その前後で十分に感染対策をとっていただければ競技自体は可能だと思う」

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