十島村では27日から、鹿児島県内で初めて医療従事者と高齢者以外への新型コロナのワクチン接種が行われていましたが、28日、7つの有人島すべてで終わりました。
県内では医療従事者と65歳以上の高齢者を対象にした優先接種が進められていますが、国は「人口の少ない離島などは、優先順位に関わらず接種できる」としていて、十島村では県内で初めて一般接種が行われました。
十島村の7つの有人島には医師が常駐していないため、「フェリーとしま2」に超低温冷凍庫と医師をのせて、27日と28日の2日間、島々を巡っていて、2日目の28日は平島、小宝島、宝島の3島で接種が行われました。今回の一斉接種で、7つの有人島あわせて407人の接種が終了しました。
十島村によりますと、これまでに口之島で60代の女性に軽いじんましんが見られたものの、重いアレルギー反応を訴えた人はいなかったということです。悪天候による到着時間の変更や、島ごとでワクチンを準備しなおす必要があるなど課題も見えたものの、概ね順調に進んだということです。
十島村では来月25日と26日に再びフェリーで島々をめぐり、2回目の接種を行う計画です。