新型コロナウイルスの感染者が世界全体で5000万人を超え、国内でも連日1日に1000人前後の感染者が確認されるなど、冬場に向けて感染拡大が懸念されています。こうした中で鹿児島県の塩田知事は天文館を視察し、感染対策の状況などを確認しました。
県は感染予防と経済活動の両立を図っていくため、今月から「コロナ」の語呂に合わせて毎月5、6、7日をさらなる対策の徹底を進める「感染防止チェック期間」に定めました。
その一環として、塩田知事は7日夜に天文館を訪れ、一定の対策基準をクリアしたとして県から「対策実施宣言ステッカー」の交付を受けた飲食店や宿泊施設など7か所の取り組み状況を見て回りました。
(記者レポート)「県内初のクラスターが発生したショーパブ、こちらにも塩田知事の視察が入ります」
7月に従業員や利用客、その接触者など116人の感染が確認されたクラスターが発生し、新たに換気用の窓を設けるなどの対策を行って9月中旬に営業を再開したショーパブ「NEWおだまLee男爵」も訪問し、経営者の若松麗奈さんから接客や換気方法について説明を受けました。
(塩田知事)「月初めにこういった形での確認を続けていきたいと思う。安心安全をさらに向上させ、経済活動との両立を図っていきたい」
県の「対策実施宣言ステッカー」の取得は、およそ2700店舗に上っています。県は今後もこうした現地確認などを通じて、対策の徹底を図るとともに、これから年末年始にかけて会食の機会が増え、インフルエンザとの同時流行も懸念されることから、改めて県民に注意を呼びかけていきたいとしています。