鹿児島市で今月1日から始まった3回目の新型コロナワクチン接種。気になる副反応や、交互接種について専門家に聞きました。
(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「(ワクチンを)2回目接種して6か月以上経過している人は、オミクロン株には発症予防効果はほとんどないと考えたほうがいい」
第6波の感染拡大の原因とされるオミクロン株。感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、ワクチン2回の接種では重症化予防には有効としながらも発症は防げないとして、3回目のワクチン接種を推奨します。
(西教授)「重症化は比較的防げるが、(オミクロン株に)感染したらワクチンを2回接種していても発症する。今のオミクロン株の流行の状況から、3回目を接種しないと身を守れないというのは確か」
気になるのが副反応。海外のデータなどによると、2回目の接種後とほぼ同じ程度の発熱や倦怠感などが報告されていると言います。
(西教授)「ファイザー製は2回目接種後とほぼ同じ発熱症状の割合が出ている。倦怠感は同じくらい。モデルナ製は2回目接種よりも副反応は少ない、接種する量が(1・2回目の半分と)少ないので発熱の割合も少ない。アナフィラキシーは、3回目はそれほど気にしなくていい。出るなら1、2回目の接種の時に出ている」
1、2回目に接種したワクチンと異なる製薬会社のワクチンを接種するいわゆる「交互接種」について、安全性は確認されているとして早い段階での接種を呼びかけます。
(西教授)「交互接種の安全性は海外で確かめられているので、過剰に心配しないで、早く接種できるワクチンを早く接種することが大事」