18日は200人超え、17日は鹿児島県内で6件のクラスターが発表されるなど、新型コロナウイルスの感染者が急増しています。専門家は今後も増えると見ていて、「重症化のリスクが高い人に感染させないことが大切」と話します。
(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「ピークはまだまだ先、いまから(感染者は)増えていくと思う」
県内では18日、237人の感染者を確認しました。これで7日連続で感染者が100人を超えていますが、鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、感染者数は今後も増えると見ています。
(西教授)「(オミクロン株は)潜伏期が短くなって3日を切るくらい。感染の広がりのスピードが非常に早くなる。クラスターもどんどん、これからも出てくる」
今月、鹿児島市の感染経路は、会合や会食によるものが48%と、半分近くを占めています。西教授はワクチンを2回接種していても感染するとし、今は大人数での会食を控えるよう呼びかけます。
(西教授)「家族で食事は構わないが、多数の人で集まった飲み会などは、どんなに対策をとっても絶対感染は広がる。自分たちが対策をしっかりしていても、空気の流れによっては他のグループからの感染を受けることも」
また、重症化のリスクがある高齢者や基礎疾患のある人に感染させないことが大切と話します。
(西教授)「オミクロン株は肺炎を起こす率はあきらかに少ないが、重症化のリスクの高い人にうつさないこと」
そのうえで、より高い免疫効果が期待できるとし、3回目のワクチンを接種してほしいと話します。
(西教授)「3回目を接種することである程度、感染・発症を防げるデータが出ている。特に高齢者施設の職員や入所者に早く接種を進めることを、市町村では特に急いでいただきたい。感染対策にご協力いただいて、流行拡大と3回目接種、どちらが早くなるか今後にかかっている」