新型コロナウイルスの「第2波」「第3波」も懸念される中、鹿児島県は17日、医療・検査体制の整備などの緊急対策を盛り込んだ、82億円規模の補正予算案を発表しました。
県は17日、一般会計に81億8000万円を追加する補正予算案を発表しました。およそ3分の1の27億円が、新型コロナウイルスの「第2波」「第3波」に備えた医療体制の整備に計上されています。
PCR検査を行うことができる県立病院や民間機関を増やして、1日当たりの検査能力を現在の127人から279人に増やすほか、保健所の職員が行っている検体の輸送をタクシー会社に委託するようにします。
また、軽症者や無症状者を受け入れるための宿泊施設は、現在、県内3か所で188室を確保していますが、388室にまで増やします。
このほか、中小企業の支援では、県はすでに融資の利子を補助する事業を行っていて、これまでに4000件631億円分の申し込みがあったということですが、今回、さらに26億7600万円を計上します。
高齢者施設などの利用者と家族らの「オンライン面会」を支援するため、タブレット端末の購入費などに8000万円を計上しています。
この補正予算案は、19日まで開かれる予定の県議会の6月議会に提案されます。