鹿児島県議会は2日、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている県内の観光業への支援策など、51億円あまりを追加した補正予算案を全会一致で可決しました。
補正予算案の追加額はリーマンショック以降、最大規模となる51億2900万円です。宿泊など観光業を支援する事業に6億9100万円を計上し、6月20日以降、県内の宿泊施設で利用できる1人最大1万円の利用券を4万人限定で希望する県民に助成するほか、宿泊した1組につき3000円のタクシー券も助成します。
また、7月20日以降、県内の飲食店で利用できる5000円の商品券を4000円で販売するプレミアム事業に8億1500万円計上しています。補正予算案は専決処分報告5件とともに全会一致で可決されました。
一方、霧島市は2日、新型コロナの影響で打撃を受けている観光業への支援として、市内の宿泊施設に泊まった客に対し、キャッシュバックするキャンペーンを拡大する方針を明らかにしました。
先着1万人に1人当たり2000円が戻ってくるキャンペーンを拡大し、2万人分を追加します。県が助成する1人最大1万円の利用券との併用も可能です。
1日、およそ1か月ぶりに営業を再開した霧島市隼人町のホテル京セラは、客足がまだ戻らない中、今回の助成は、夏休みや秋の修学旅行シーズンに向けてのアピール材料になると歓迎しています。
(ホテル京セラ 若林真一支配人)「再度勢いを付けるという意味でありがたい助成金制度。休館中もコロナ対策の準備は進めてきたが、6月から少しずつお客もいらっしゃるので、7、8月、夏休みの時期に、万全の態勢で迎えられるようにしたい」