「燃ゆる感動かごしま国体」は、17日が最終日。11日間にわたる熱い戦いが幕を下ろしました。鹿児島県勢の勢いは最終日も止まらず、陸上では今大会初の優勝者も出ました。
陸上競技が行われた白波スタジアムには地元の高校生らが駆けつけ、声援を送りました。今大会の陸上競技では、県勢はここまで2位が最高。初の優勝を目指して少年男子共通800メートルには、県記録保持者で鹿児島城西高校3年の立迫大徳選手が出場しました。インターハイでは2位。高校最後の全国大会で頂点を狙います。
スタート直後から、インターハイで敗れた滋賀の落合をぴったりとマーク。2番手でレースを進めます。1周目は54秒。運命のラスト1周。「残り200メートルで行きそうになった」と語ったものの、こらえて最後まで足をためていた立迫。
最後の直線で落合をかわすと、そのまま先頭でフィニッシュ。1分47秒94の大会新記録。自己ベストを0.5秒以上縮める会心のレースで悲願の頂点に立ちました。
(立迫大徳選手)「高校最後の800メートルのレースで絶対に優勝したいという気持ちがあった。インターハイのリベンジも含めて絶対に勝たなければいけない。1番今年で大事なレースだった」「すごく緊張していたので、観客からの歓声はすごく力になりましたし、リラックスできたので良かった」
一方、直後に行われた女子4×100メートルリレーには、楠田ゆうな選手、鶴田玲美選手、坂元瑠菜選手、田畑帆乃香選手が出場。県勢最後の種目に臨みました。
1走は今大会100メートルハードル3位の楠田選手。そして、「直前の立迫の走りを見て力をもらった」と2走・鶴田選手が差を縮めます。
アンカー、田畑選手はピンクのユニフォームの福岡と最後の競り合い!「絶対に負けないという思いで走った」と準決勝全体8位から順位を上げ4位でフィニッシュ。応援してくれたファンへ感謝の思いをバトンでつなぎました。
(鶴田玲美選手)「地元鹿児島で走れたことは本当に楽しかったですし、5日間走り抜けて幸せだったので、今後この舞台で走れた喜びを感じながらもっとレベルアップしていけるように頑張ります」
陸上競技の県勢の総合成績は、男女が8位、女子が7位でした。