北海道を中心に行われている全国高校総体=インターハイ。フェンシング競技では県代表の鹿児島南勢が大会初日から活躍。男子学校対抗では25年ぶりの頂点を目指しました。
8月3日からの4日間、北海道室蘭市で行われたフェンシング競技。男子学校対抗=団体戦の県代表は去年3位の鹿児島南高校。
その悔しさを知る3年生の鎌田晃成選手と2年生の上出桐選手は、共に個人戦で準決勝まで勝ち上がりました。そして、鎌田選手は足を痛めながらも悲願の日本一に。この種目、県勢初の頂点に立ちました。
そんな「Wエース」を要するチームは、個人戦から一夜明け、団体戦を迎えました。五戦先勝で勝敗が決まる学校対抗戦。初戦となった2回戦では、一番手の上出が幸先よく勝利を収めます。
するとベンチでは、相手選手の印象や勝負のポイントをチームメイトに熱心に伝える姿が見られました。より「チームが一つ」になったことで、最後は3年生の南郷伊吹選手が白星を奪い、順調に勝ち上がります。
しかし、前日の個人戦の激戦の疲労は取り切れていませんでした・・・ベスト4入りをかけた4回戦。
勝った方が勝利となる一戦で上出が足を痛め、倒れこんでしまいます。
それでも仲間の懸命のサポートやドクターの治療を受け、足を引きずりながらも仲間のためにと立ち上がった上出。勝利まであと2ポイントに迫ると、最後は手元の技を活かしたプレーでポイントを奪取。普段の練習の成果が生きた剣さばきで逆転勝利を収め、去年に並ぶベスト4進出を決めました。
その後の準決勝、去年2位の大垣南戦では、3年生の鎌田と南郷が気を吐き勝利。
OB・OGも駆け付けたスタンドの鹿児島南応援団が沸きます!
25年ぶりの頂点へ…。決勝戦の相手は愛工大名電高校。三人づつの総当たり戦で7人目まで終わって3対4。絶体絶命の場面では2年生の上出が「意地の一本」を奪い、4対4の同点に。事実上の「優勝決定戦」を戦った3年生・南郷にも「一本にこだわる」姿はつながっていました。
粘り強く戦い、最後まで攻め続けましたが、鹿児島南は頂点にあと一歩届かず準優勝。それでも、2年連続の表彰台です。
試合後、鹿児島南の鎌田晃成キャプテンは「誰かがミスしたら誰かがカバーする。工夫をしたことで、チーム力は去年よりも上がっていたと感じている。次はかごしま国体で優勝するために、切り替えて頑張っていきたい」と話していました。
フェンシング競技は個人種目でも、鹿児島南勢が活躍を見せました。
男子エペ 優勝 篠原功選手(鹿児島南3年)
男子フルーレ 優勝 鎌田晃成選手(鹿児島南3年)
男子フルーレ 3位 上出桐選手(鹿児島南2年)
女子フルーレ 3位 桐木平乃愛選手(鹿児島南1年)