花園出場をかけた全国高校ラグビー大会の県予選決勝が10日に行われ、鹿児島実業が接戦を制し、2年連続の花園出場を決めました。
前半開始早々、鹿児島実業は蹴りあいを制し、鹿児島工業ゴールラインまであと5mという地点まで攻め込みます。
鹿工は、マイボールラインアウトでスタンドオフ吉富がタッチキック。
このキックを鹿児島実業のフランカー原口がチャージしトライ。5点を先制します。
対する鹿児島工業は、前半8分、鹿実ゴールラインまであと5mまで迫ると、マイボールラインアウトからモールを組むとみせかけて、フッカー鶴園がブラインドサイドへ持ち出します。
最後はロックの岩城が左サイドへトライ。5対5の同点においつきます。
さらに、鹿児島工業は前半16分。
右サイドの22mライン内側に入った地点からのマイボールラインアウトからのアタックを継続させると、前半17分にはゴールライン中央まで迫り、左へ展開します。
プロップの小川がブラインドサイドをつくと、スタンドオフ吉富が鹿実ディフェンスのギャップをつくパスをウィング西田へおくり、西田がトライ。10対5と逆転します。
前半はこの後、両チームとも1トライずつを加え、15対10で後半を迎えます。
後半、ペナルティーゴールを決めて、3点を加えた鹿児島工業に対し、鹿児島実業は、後半12分にトライとコンバージョンキックを決めて、17対18と1点差に迫ります。
そして、後半24分、鹿児島工業陣の22mライン内に攻め込んだ地点でのスクラムからスクラムハーフ大田が対面の山下の動きをみて、左ブラインドサイドをつきます。
大田はスピードにのって、そのままトライ。
コンバージョンキックも決まり、24対18と逆転します。
後半終了間際、鹿児島工業はゴールラインまであとわずかの所まで攻め込みますが、鹿児島実業の粘り強ディフェンスが上回り、24対18で、2年連続23回目の花園出場を決めました。