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日本の偉人「福沢諭吉」後半

今週は先月お届けした日本の偉人「福沢諭吉」の後半です。

先月の話は、福沢諭吉は、真の自由・平等を人々に解かりやすく教え、「独立自尊」の精神を日本国中に広め、日本の近代化を推し進めた中心人物なのですが、その原点は小さい頃の両親の影響が大きかったというお話でした。

二十歳の頃、大阪の「適塾」で猛烈に蘭学(オランダ語で西洋の学術を研究する学問)を学び、ここで出会った緒方洪庵を生涯の恩師と呼びました。

その後、江戸中津藩藩邸でオランダ語を教えることになりましたが、なんと世界ではオランダ語ではなく、英語の時代になっていたのです。

諭吉は一念発起して英語の習得に努めました。25歳の時に幕府は日米修好通商条約の批准を取り交わすために、咸臨丸で全権団をアメリカに送りますが、諭吉はこの時随行員としてアメリカに渡ります。

すごいですよね。

その後も2度欧米に赴いて多くの見聞を積み、沢山の書物を持ち帰り塾を開き、後進の教育に役立てました。

それが慶応義塾大学です。

諭吉は、学問を続けることが国家のためになる。そして「気品の泉源、知徳の模範」となることを学生に求めました。

「気品とはこういうものだということが周りの人にも分かるように振る舞おう。自分自身が人間はこうあるべきだということを、周りの人が判るような生き方をしよう」と教えたのです。

日本という国をリードする人材を育てようとしていたということですね。

諭吉が書いた「心訓」です。

1,世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことである。

1,世の中で一番みじめなことは、教養のないことである。

1,世の中で一番さびしいことは、仕事のないことである。

1,世の中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことである。

1,世の中で一番尊いことは、人のために奉仕して決して恩にきせないことである。

1,世の中で一番美しいことは、全てのものに愛情をもつことである。

1,世の中で一番悲しいことは、うそをつくことである。

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