高齢者の新型コロナのワクチン接種が今月12日、来週月曜日から県内でも始まるのを前に、疑問にお答えする「ワクチンQ&A」。ワクチンを接種した後、暮らしはどう変わるのか。感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授に聞きました。
【疑問1】ワクチンを打ったら、新型コロナには感染しない?
(西順一郎教授)「発症は少なくなるが、感染については、ファイザーのワクチンでは多少感染も防ぐデータも出てきていて期待しているが、(感染を防ぐかは)まだ分からない。
感染してウイルスをうつす可能性は、これまで通り接種していても、起こる可能性が残るということは大事なことではないかと思う。」
【疑問2】ワクチン接種後は、マスクはしなくて大丈夫?
(西順一郎教授)「ワクチンを打っていても感染する可能性はあって、ウイルスを人に広げる可能性がある。感染しないように、これまで通り気を付けてほしい。かえってワクチンを接種していて安心だと思って、非常にたくさんのウイルスを浴びた場合に暴露すると(=体に入ると)感染する可能性はあるので注意してほしい。」
【疑問3】ワクチン接種したら、県外の孫に会いに行っていい?
(西順一郎教授)「ワクチン接種していなくても、感染対策をしっかりとりながら孫に会ったり家族に会うことは、県外でも状況によって構わない。ワクチンを接種したあと行く場合は、少し安心の度合いは高くなる。
ただそれでも完全ではないので、ワクチン接種に関わらず、これまで通りの感染対策をとってほしい。ワクチンを(みんなが)打って、病気自体が無くなった状態になれば別だが。(国内は)まだそこまでいっていないので、決して過信はしないでほしい」