政府は23日、マスク着用について「屋外で会話がほとんどない場合は必要ない」などとする方針を示しました。学校でも「体育の授業ではプールや屋内でも必要ない」としています。学校現場を取材しました。
鹿児島市の城南小学校です。24日は今度の日曜日に予定されている運動会の練習が行われていました。児童らは原則マスクをつけたままで、かけっこの時だけ外して走ります。
(記者)「外でマスクはつけたいですか?つけたくないですか?」
(児童)「着けたいです。外すときは人があまり近くにいない屋外」
(児童)「できれば着けたくない。暑いしマスクを着けていると息苦しいから、思い切り走れないというのもあるから」
政府は23日、新型コロナ対策の基本的対処方針を変更しました。基本的な感染対策としてマスク着用の位置づけは変わりませんが、2メートル以上の距離がとれていれば「会話を行う場合」でも屋外では「必要ない」としました。
また「会話をほとんど行わない場合」は、2メートル以上の距離があれば屋内でも「必要ない」としています。
マスク着用の考え方の具体例が、しめされたことについて街の声は?
「やっぱりまだ怖くて着けた方がいい。コロナの感染者数が増えたり減ったりというのがまだ続いているので、着けていた方が安心感がある」
「つけなくてもいい。距離が取れていて、人がたくさんいなければ外してもいいかなと思う」
「大人が予防しないと子どもにうつしてしまうので、やっぱり着けていたほうがいいのかなって。熱中症や体調管理に気を付けながら」
末松文部科学大臣は24日、「屋内も含め体育の時間は必要ない」とし、「熱中症リスクのある夏場は登下校時も会話を控え、マスクを外すことを指導するよう周知する予定」と述べました。
城南小学校ではこれまで、登下校中や屋内での授業など会話がある場合にマスクの着用を徹底し、体育の授業や外で運動をする際はマスクを外してもよいとしていましたが、今後対応を検討するとしています。
(城南小学校 高山謙一校長)「今は運動会の練習もしているので、体育の時間は外してもいいと言ってある。校舎内でおこなう授業は今の通りおこなうしかないが、屋外でおこなう授業、活動については、外した形でできるのなら、それがありがたいなと考えている」
感染症の専門家は、人混みや感染リスクのある場所ではマスク着用を徹底して欲しいと話します。
(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「屋外といっても混みあった交通機関、バスに乗ったり電車に乗ったりする時は着けて。幼児のマスクも必要ないと思う。小学校以上だと、いろいろな場に応じて選択していけばいいと思う。あまり無理することなく、体がきついときは(室内でも)マスクを外せばいい」