8月19日、高校野球「夏の甲子園」の準々決勝で、県代表の神村学園が島根の大社を8対2で破りベスト4進出を果たしました。
2年連続のベスト4入りを狙う神村は、雨の降る準々決勝で接戦を制し、旋風を巻き起こしている大社と対戦しました。
約2800人の大社応援団に対し、神村の応援団は4分の1の約700人。その差を埋めようと、アルプススタンドには、今月末にコンクールを控えている吹奏楽部のメンバーが鹿児島から3試合ぶりに駆け付け、100人超のフルメンバーに。
部長の白濵紗英さんは、チームカラーの赤にちなみ「太陽のように熱い応援をして、選手たちを後押ししたい」と話しました。
神村は初回、先発・今村の立ち上がりを責められ、1アウト3塁のピンチを背負うと、内野ゴロの間に大社に先制を許します。するとすかさず、イニング間に佐光柊二応援団長が「応援で負けないようにもっと声を出していこう」とスタンドを鼓舞。一段と盛り上がりを見せると、期待に応えるかのように、2回表に7番・木下のタイムリーで同点に追いつきます。
同点で迎えた5回表には、3番・今岡の打球が相手のミスを誘い、神村が勝ち越し。勢いに乗ると、一段と雨が強くなった7回表には、1アウト2・1塁のチャンスから4番・正林がライトへのタイムリー。苦しんでいた主砲にようやくタイムリーが生まれると、「正林が打ってくれたので勢いに乗った」と5番・岩下、6番・上川床にもタイムリーが生まれ、7対2とリードを広げます。
投げては「チェンジアップ、スライダーがよかった」と振り返る、2番手・早瀬が、要所を締め、6回無失点の好リリーフ。粘る大社を振り切り、神村が8対2で勝ち、2年連続のベスト4進出を果たしました。
鹿児島県勢として、初の2年連続4強入りを果たした神村学園は、21日(水)に行われる準決勝の第一試合で関東第一(東東京)と対戦します。