県内12地区の女性ランナーがタスキをつなぐ「鹿児島県地区対抗女子駅伝」が1月28日に霧島市で行われ、姶良が3年連続、最多16回目の優勝を果たしました。
霧島市の隼人運動場をスタート・フィニッシュに、6区間21.0975キロで行われた第37回県地区対抗女子駅伝。
エースランナーが集う華の1区。先頭集団は、鹿児島・日置・出水・姶良の各地区に散らばった神村学園高等部の「都大路」優勝メンバーに、大島の手島(鹿児島女子高校1年)、肝属の倉岡(実業団・鹿児島銀行)が続き、6チームで形成。
雨だけでなく、断続的に風も吹く寒さの厳しい気象コンディションのなか、残り1キロでスパートをかけ先頭に立ったのは鹿児島の野口(神村学園高等部1年)。そのまま後続を振り切り、野口が12分56秒で区間賞を獲得しました。
続く2区で好走を見せたのは、第1中継所を2位でタスキを受けた姶良の蓑毛(鹿児島女子高校3年)。
去年5区で区間賞を獲得した蓑毛は1キロ手前ででトップに立つと、2位鹿児島との差を14秒に広げる走り。去年に続き区間賞を獲得します。
3区3キロ中学生区間。今年は全国レベルの戦いになりました。
先頭でタスキをもらった姶良の橘(舞鶴中3年)は、おととし・去年に続く3年連続の3区区間賞獲得へ、「今回はラストレースということで楽しんで走ることを意識した」と、これまでを上回るペースで先頭を走ります。ただ、その後方から差を詰めたのが日置の武田(神村学園中等部2年)。「とにかく前に詰めて1番で渡したいという思いで走った」という武田は、3位から2位に順位を上げ、姶良との差を詰めました。
ただ、これで終わらなかったのが、ことしの中学生区間。2人の記録を上回ったのが肝属の瀬戸口恋空(神村学園中等部2年)。懸命に1秒を削り出し、これまでの記録を8秒更新する9分23秒の区間新記録。瀬戸口はレース後、「沿道の応援で言葉で頑張ろうと思えた。自分の目標のタイムが、区間新記録と区間賞だったので達成できてうれしい」と笑顔で話しました。
このほか、例年なら区間賞も狙える9分台を、半数の6選手が叩きだす、全国レベルの戦いとなりました。
レースはその後、姶良が独走。1時間9分7秒の大会新記録で姶良が3連覇。最多16回目の優勝を果たしました。2位は鹿児島。去年、おととしの優勝タイムを上回るも、姶良の壁を崩せませんでした。Bクラス優勝は、Aクラス復帰を果たした肝属。Cクラス優勝は、10位から7位へステップアップした大島。躍進賞も獲得しました。