「世界の成人式」
1/7のテーマは「祝」。
おめでたいことと言えば…1月9日は成人の日。
日本では20歳で「成人」ということになりますが、
実は世界各国では「成人」の定義が異なります。
国が変われば文化が変わり、風習も変わります。
今回の山口プロモーションでは世界の成人の年齢や儀式の違いなどご紹介します。
【成人の年齢】
14歳:プエルトリコ、ハイチ
16歳:ネパール、キルギス、スコットランド、ブータン(女性)
17歳:北朝鮮
18歳:アメリカ、カナダ(ただし州により異なる)、イギリス、オーストラリア、ドイツ、オランダ、フランス、スイス、ノルウェー、
インド、メキシコ、中華人民共和国、ブータン(男性)他多数
19歳:韓国、アルジェリア
20歳:ニュージーランド、タイ、台湾、モロッコ
21歳:アラブ首長国連邦、インドネシア、エジプト、シンガポール、南アフリカ、アルゼンチン
【成人式】
<バヌアツ共和国>
「ナゴール」という成人の儀式(通過儀礼)があります。ナゴールは背の高い木にやぐらを作り(20~30m)、頂点に縛ったつるを足首に巻きつけてジャンプをする、バンジージャンプの起源とも言われるものです。これは、自分の大人としての力強さを示し、豊作を祈願する儀式として行われています。参加者は10歳から30歳とはっきり決まっていません。命綱は、自分で選んだヤムイモのつるで、長さや強さなど、しっかりと見極めないといけません。
<ケニア南部からタンザニア北部の先住民 マサイ族>
マサイ族の14~15歳の男の子はライオンと戦い勝つことができないと大人とは認められません。参加者はヤギを連れ、ライオンを探しに行きます。ライオン狩りが出来ないと大人として認められず重要な会議や結婚の権利も得ることが出来ません。
<メキシコ>
メキシコ ベラクルス州の成人の儀式は30m〜90mの高さの塔で逆さ吊りにされ、13回振り回されることです。正装をした成人が足首にロープを結んで逆さにつるされ13回転させられます。何人か同時に行うので見ごたえがあります。
<アメリカ ネイティブアメリカン>
夢から啓示を得る儀式「ビジョンクエスト」が成人の儀式として行われる。ネイティブアメリカンは部族ごとに特有の文化を持っていますが、いくつかの部族では男子に対して、「ビジョンクエスト」を要求し、それを終えたものを成人とみなす風習があります。このビジョンクエストは山にこもり3日3晩飲まず食わず過ごし、天からビジョンをもらうというもの。自分の居場所として、チョークチェリーの苗木を四方に立てて3畳ほどのスペースを作り結界として守られた場所で過ごす。
<エチオピア>
エチオピアのハマル族には「牛飛びの儀式」という通過儀礼があります。青年が大人になるための大切な儀式で、頭を丸坊主にして全身を炭とバターで黒く塗り、全裸で10~15頭の牛の背を3往復します。また牛飛びの間、妹や親戚の女性が鞭に打たれます。これは牛飛びをする少年に対する愛情表現と、女性としての誇りを表現するもので、打たれれば打たれるほど良いのだそうです。
成人式を行わない国も多くありますが、
このように大人になるための過酷な試練があるところも多くあります。
この通過儀礼は大人として勇気を持つこと、
自分が何者かを理解することに繋がるのではないかと思いました。