「平成のファッション」
「山口プロモーション」このコーナーはいま、流行っているものや話題の人について、わたくし山口真奈がたくおさん、そしてリスナーのみなさんにプロモートするコーナーです。
きょうは、「平成に流行ったファッション」についてご紹介します。いよいよ次の月曜日4/1に新元号発表されますね。先々週このコーナーでは「平成に流行ったスイーツ」をご紹介しましたが、今週はファッションをテーマに平成を振り返ってまいりますよ!
平成元年~平成3年頃:バブル(ゴージャス)ファッション(山口:生まれていません)
平成元年(1989年)はバブル景気 真っ盛りでした。高級志向が高まり、また、海外旅行ブームや円高による輸入商品の割安感からインポートブランドのブームも到来しました。女性は「ボディコンシャス」(肉体を意識するという意味で、からだにぴったりそわせたスーツやワンピース)男性は「ソフトスーツ」(オーバーサイズ気味に作られたルーズシルエットが特徴。)ブームが起きました。
平成4年~平成9年頃:第1次のギャル系ファッション(山口:1歳~小学校1年生)
バブル崩壊後の長く続く不況に突入し、バブルの頃の高級志向から低価格のものが人気となりました。また、これまでは20代の女性がファッションの中心でしたが、ルーズソックス、厚底ブーツ、ミニスカートの登場によりこれ以降、女子高生のファッションが中心となっていきました。ギャルファッション(girlのアメリカ英語の俗語が由来)が登場し、細い眉毛に茶色い髪、髪の色に合わせたブリーチなども流行りました。(安室奈美恵さんやカリスマ美容師が人気に)男性では「フランス人の日常着」=フレンチカジュアルやクラブミュージックの人気の影響もあって、70年代調のファッションや古着も着られるようになりました。(小学生の頃、厚底スニーカー(スニーカーなのは小学生らしいですね。)やルーズソックス風靴下、ソックタッチ(靴下が下がらないようにするもの)流行りました。)
平成11年~15年頃:細分化されていくファッション(山口:小学生)
この頃から、現在言われているような○○系ファッションといったものにカテゴライズされていきました。コンサバ系(conservativeの略。エレガントで主張の控えめな服装)裏原系(裏原宿系の略。ストリートカジュアル=大きめのパーカーやキャップなど)、そして第2次ギャル系ファッション(渋谷を中心に独自に発展していったファッション。ファッションビル109の人気など)原色の服や頭に花飾りをつけたり、目の周りを囲むメイク、日焼けした肌など。そしてヘアカラーが一般的にもなりました。一方、男性とともに「ユニクロ」(当時はユニーククロージングウェアハウス)もブームで、フリースも流行、原宿店には連日長蛇の列ができていました。(子供ブランドナルミヤ・インターナショナル系の服エンジェルブルーやメゾピアノといったお店の服が流行りました。母や祖母と藤崎デパート(宮城の山形屋)に行くのが楽しみでした。))
平成15年~20年頃:モテ系ファッション(山口:中学生~高校生)
実感なき好景気時代。不況、格差が深刻化したことから、安定志向や結婚願望の高まりが見られたこの頃。婚活ブームが起こり、女性たちの「モテ意識」が強くなったとも言われています。ギャル系ファッションからモテ系ファッション(押切もえさんや蛯原友里さんが所属した雑誌cancamのようなファッション)へと移っていきました。また、「セレブ」という言葉も頻繁にファッション紙などに登場するようになりました。一方で、アウトレットモールブームも起き、入間、私の故郷仙台にも仙台港、仙台泉などのアウトレットモールが次々とオープンしました。
平成21年~現在:ファストファッション
平成20年~21年にかけてのリーマン・ショックの影響、平成23年の東日本大震災ファッションにお金をかけない傾向へ。そして海外の低価格ファッション「ファストファッション」の上陸。ファッションにお金をかけすぎない「プチプラファッション」(H&MやFOREVER21、ZARA、TOPSHOPなど)が男女ともに人気となりました。また、洋服はネットで買う時代にもなり、この頃には「ZOZOTOWN」のグローバルサイト「ZOZOTOWN.com」も開設されました。
平成のおよそ30年の間にはバブル時代のゴージャスなファッションから現在流行しているファストファッションのようなものに移り変わって行きました。その時代の経済、流行ファッション、当時のたくおさんと私のファッション史とともに振り返ってきました。経済とファッションについて密接な関係があることもわかりましたし、どんな服を着るかによって気持ちも左右されているような気がしました。世の中の流れを知るため、また、好きな服を着て、自分の気持ちを前向きにするためにも流行には敏感でいたいと思いました。