5月22日 きょうは「たまご料理の日」です。埼玉県さいたま市の全国の飲食店向けに「うまいもん認定」事業を行っている全日本うまいもん推進協議会が制定しました。5月を「たま(0)ご(5)」、22日を「ニワトリ(2) ニワトリ(2)」と読む語呂合わせから。料理の基本といわれる「たまご料理」を通して、食についての衛生と安全を啓蒙する日なんだそうですよ。
みなさんはたまご料理はなにが好きですか。たまご焼き?だし巻き卵?ゆで卵?たまご丼?たまご豆腐?茶碗蒸し?TKG=たまごかけご飯?(生たまごを食べる国は少ないですね)和食・日本食でもたまご料理はたくさんありますがきょうは「世界のたまご料理」を紹介していきます。
そのまえに・・・「たまごの旬」について
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらにおよそ5日ずつの3つに分けた期間「七十二候」。「鶏(にわとり)はじめてとやにつく」鶏が春の気配を感じて産卵のために鳥屋に入るようになる時期という意味なのですが、これは1月30日頃です。現在は養鶏農家さんのおかげで1年中おいしいたまごをいただくことができますが、本来、鶏は春が近づくとたまごを産むものでした。そのためたまご(有精卵)旬の時期は2~4月なんだそうですよ。
エッグベネディクト(アメリカ)
ニューヨーク発祥のたまご料理で、トーストしたマフィンにベーコンやハムをのせて、バターとレモン果汁、卵黄、塩コショウで味付けをしたオランデーズソースをかけたもの。朝食やブランチの定番。(ちなみにオランデーズソースはフランス料理。意味はオランダ風のソース)日本の目玉焼きはフライドエッグ(日本の揚げるのはディープ フライ)といい、片面焼き上げるのは「サニーサイドアップ」両面焼き上げるのは「サニーサイドダウン」。
ボボディ(南アフリカ共和国)
ミートローフが原型と言われているボボティは、南アフリカ共和国の国民食として親しまれています。お肉や野菜、ドライフルーツなどを混ぜて溶いた卵をながしこみオーブンで焼いたものです。見た目はミートローフとは異なりグラタンのように仕上がります。様々なスパイスでピリッと辛く、ドライフルーツも入っていて甘くもあります。もともとはヨーロッパ・アジアからの移民がもたらしたもので多民族国家である南アフリカをあらわすような料理です。
ウエボスランチェロスとウエボスディボルシアドス(メキシコ)
「ウエボスランチェロス」はメキシコの定番の朝ごはんです。ウエボスは「たまご」、ランチェロスは「牧場風」という意味。すり潰したトウモロコシから作るトルティーヤの上に目玉焼きをのせ、辛いサルサをかけた料理です。そして2つの目玉焼きそれぞれ赤と緑のサルサをかけたものは「ウエボスディボルシアドス」。直訳すると「離婚したたまご」。面白い名前ですし、ふたつの味を食べ比べできるメキシコでは定番の料理。中南米の朝ごはんには目玉焼きが欠かせないようです。朝から辛い物を食べてすっきりしそうですね。
ピータン(中国)
中華料理に登場する「ピータン」。黒く透明でゼリー状の真ん中にはグレーに近い黄身。アヒルの卵に塩、石灰、木炭、茶の煮出し汁などを特殊な泥に混ぜて塗り、もみ殻をまぶして甕(かめ)に入れ、熟成・発酵させたものです。初めて見たときにはびっくりしましたが、独特の香りがするものの、おいしくてまたびっくりしました。好き嫌いはありそうですが。
バロット(フィリピン)
孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵です。フィリピン以外にも中国本土南部から東南アジアの広い地域で食され、各地で様々な名前で呼ばれています。滋養強壮に良い食品として食べられ、屋台や庶民の定食屋で食べることが出来ます。フィリピンでは、自転車などに乗って売り歩く光景も見られるそうです。茹でたタマゴの殻に小さな穴を開け、酢と塩を注ぎ、殻の中に溜まったスープを飲み、皮をむいて食べるそうなのですが…孵化直前ということもあり、見た目は衝撃的です。
生たまごを食べる国はフランスやイタリアなど日本以外にもありますが、やはり衛生管理などが徹底されていないと難しいようで多くはありませんでした。ちなみにたまごを生で食べる習慣のない国では、日本と比べてたまごの賞味期限が長いようです。海外旅行の最新情報などを掲載している「地球の歩き方」サイトによりますとドバイのたまごは生で食べることはないため3か月先まで食べられるのだそう。私はTKGが好きなので生食ができる日本に生まれて良かったです。