水球女子が大会初の表彰台 飛込はW入賞! かごしま国体・会期前5日目


「燃ゆる感動 かごしま国体」会期前競技5日目の9月20日、水球女子が今大会県勢初の表彰台に立ちました。

鹿児島市の鴨池公園水泳プールで行われた水球。女子の3・4位決定戦に進んだ鹿児島は新潟と対戦しました。
鹿児島は開始わずか5秒、日本代表・有馬優美(鹿児島情報高校卒・25歳)のシュートで先制すると、東京五輪日本代表・山本実乃里(県スポーツ協会・25歳)もゴール。4連続得点で流れを掴みます。第2ピリオドにはキーパー・川田代悠花(谷山中卒・22歳)の好セーブもあり、前半が終わって9対3とリードします。

(かごしま国体 県勢最初の表彰台は 水球女子!)

しかし第3ピリオド、新潟に4連続得点を許し追い上げられます。それでもピリオド間に「課題を引きずらず一つ一つ確認し直そうと伝えていた」という山本。本来の自分たちの戦い方を取り戻します。会場の応援を背に14対8で新潟に勝利。過去最高の3位に輝いた水球女子。今大会、県勢初の表彰台です。

(親子3人で戦った有馬家 姉・福美選手「左」 父・康一監督「中央」 妹・優美選手「右」)

試合後、キャプテンの有馬優美選手は「きのうの準決勝も勝ちたかったが、気持ちを切り替えて良い試合が出来て良かった。大好きな地元・鹿児島で沢山の応援のなか試合が出来て幸せ」と笑顔で話しました。
また、有馬優美選手と姉の福美選手、家族3人で国体に臨んでいた、父で監督の康一さんは「これまで親子3人で全国を相手に戦ってきて、かごしま国体でようやく栄光の道にたどり着けた。娘2人には感謝の気持ちでいっぱい。ありがとう」と笑顔でがっちりと握手をしました。

(県勢10年ぶりの飛込入賞 島雄智佳子選手)

また、同じ会場で行われた飛込。成年女子・飛板飛込には、鹿児島大学附属小で体育を教える島雄智佳子選手が出場。会場には教え子たちが駆けつけ声援を送ります。「1本目で波に乗れた」という島雄は、4本目が終わって入賞圏内の8位。しかし、9位との差は10.2点。
「最後の1本にかける思いは凄くて、ここで緊張したら負けだと思った」集中力を高め臨んだ最後の試技。
5本合計220.15の自己ベストをマークした島雄は、順位を1つ上げ7位に。引退試合で入賞を果たしました。試合後、島雄選手は「子どもたちも応援に来てくれて、それを自分のパワーにできたと思う。笑顔で終わることが国体の目標だったので、幸せ」と、白い歯を輝かせました。

(最初の1本 自身の最高難易度の技で会場を湧かせた 坂之上卓選手)

成年男子高飛込には、これで現役引退。最後の試合となる31歳のベテラン、坂之上卓選手(ラ・サール学園職員)が出場。応援席で妻・リサさんと3人の子どもが見守るなかの1本目。
逆立ちから後方に2回宙返りする間に1回ひねる、この日の自身最高難易度の技で高得点を記録します。監督兼選手として出場した坂之上は、去年の自身の記録を上回り6位。2013年東京国体以来、10年ぶりの入賞です。

(最後の試合で入賞 家族・同僚・仲間たちへ感謝を伝えた)

試合後、応援に駆け付けた家族・友人たちを前に「応援がこんなに力になると思っていなかった。家族の応援・県民のみなさんの応援、応援って本当にすごいな、地元パワーってすごいなと感じた」と声を詰まらせながら話しました。
お父さんのの雄姿を見た、長男の剛くん(5歳)は「ぜんぶ、かっこよかった」と目を輝かせました。


そして、全競技終了後に行われたのが「エキシビションダイビング」。飛び込み台の掃除をしながらモップを片手に、桜島をバックに椅子に座りながらなど、パフォーマンスをしながらダイブを見せ、会場を湧かせました。
飛込・最終日に2種目で入賞を果たした鹿児島県勢。最後は「かごしま国体最高!」の掛け声と笑顔で終えました。


【20日(水)の県勢の結果】
水球
女子 3位表彰台

飛込
成年男子高飛込決勝  坂之上卓(ラ・サール職員) 6位入賞
成年女子飛板飛込決勝 島雄智佳子(鹿児島大学附属小) 7位入賞

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