男女の神村学園が決勝に挑む! 九州高校総体サッカー
6月20日に鹿児島市で、九州高校総体のサッカー決勝戦が行われ、男・女の神村学園が挑みました。
前日の準決勝を勝利し、2連覇がかかるインターハイ出場を決めた女子の神村学園。決勝では去年敗れた、東海大福岡と対戦しました。
神村は、直前まで降っていた雨の影響で重くなったピッチで、得意のパスワークが生かせず。何度もゴール付近まで攻め込むも、得点が奪えません。試合は両チーム無得点のまま延長戦に入りましたが、延長戦でも決着はつかず、試合はPK戦に。一人目が決めた神村に対し、東海大福岡はバーの上に外します。2人目は互いに決め、3人目。ここも東海大福岡は決められず。3人が終わって3対1とリードした神村。決めれば優勝が決まる4人目のキッカーは、1年生の児玉。1年生ながらCBでスタメンを務める児玉は、落ち着いてPKを決め、試合終了。
去年の雪辱を果たした神村学園が、3年ぶり6回目の優勝を決めました。
試合後、神村学園の寺師監督は「1年生を2人をPKのキッカーにしたのは、観客がいるこのような舞台で、どれだけメンタルを持って蹴ることができるか見たかった。インターハイ優勝には「4試合」勝たなければいけないので、もう一度チームを作り直していきたい」と話しました。
また、井手口怜央キャプテンは「難しいグラウンドコンディションだったが、しっかり勝ち切れたので良かった。インターハイでは1試合1試合出し切って、日本一を目指したい」と、次の目標を語ってくれました。
一方、男子の決勝は、10年ぶりの優勝を狙う神村学園と、連覇を目指す熊本の大津高校の対戦に。試合は、序盤から一進一退の攻防が続くなか、両チーム無得点で迎えた後半25分。ペナルティエリア中央での混戦から、最後は中島が決め、神村が先制します。しかし、後半32分。大津に右サイドから崩され、同点に追いつかれ試合はPK戦に。
PK戦を前に神村は、キャプテンの大迫が、GK広川にキャプテンマークを託し、臨みます。
PK戦は3人目が終わって2対3と、大津リードで進みますが、大津の4人目を広川がセーブし追いつくと、そのまま最終5人目のキッカーに。先行の大津が決め、決めなければ敗れるというプレッシャーの中、神村のキッカーは笠置。しかし、相手の好セーブに阻まれ試合終了。PKまでもつれた熱戦は、0対0(PK4対3)で勝利とはならず。悔しさの残る準優勝となりました。
試合後、神村学園の大迫塁キャプテンは「勝てる試合だった。全国で勝つには、どこをではなく全体的にもっとレベルを上げていかないといけない。九州総体を通してチームのために動く選手が増えてきたと思う。その結果、決勝までの接戦を勝ち切れた部分もあるが、決勝はその部分が少し緩んでしまったのかもしれない。ただ、悲観する内容ではないので、次に向けて頑張ります。」と、最後は笑顔を見せ反してくれました。
男女の神村学園は、7月に徳島で行われるインターハイに出場し、日本一を目指します。