春までは「仲間」との対戦 夏の鹿児島大会6日目

甲子園を目指し熱戦が続く、高校野球・鹿児島大会。
大会6日目の7月8日までが1回戦で、最後の4試合が行われました。

平和リース球場での第1試合は、春の県大会までは「連合チーム」を組んでいた出水商業と、蒲生・薩摩中央・鶴翔・鹿児島第一が「別々のチーム」として対戦。実は出水商業は今大会、高校総体を終えたバドミントン部とソフトテニス部から3人を助っ人に迎え、単独チームとして出場したのです。

出水商業の古河拳斗主将は「仲間という思いを取り払って、自分たちが勝つという強い意志を持って臨んだ。」と話しましたが、試合前のノックでは互いをサポートするなど、ともに戦ってきた一面を見せます。また1回ウラには、守備を終えた出水商業の捕手・水永がミットを置いたままベンチに戻ると、連合のキャッチャー・丸山がそのミットを使って守備につきます。

試合は2回表。出水商業のソフトテニス部からの助っ人・小屋がフォアボールで出塁すると、バドミントン部からの助っ人・森山がレフト前ヒットを放ち、1アウト2・3塁のチャンスを作ります。続く、バドミントン部からの助っ人・中村はスクイズを決め、出水商業が先制します。
この助っ人の活躍で奮起した出水商業は3回表に打線が爆発。一気に5点を奪い、リードを広げます。

一方、意地を見せたい連合は4回ウラ。4番丸山のチーム初ヒットを皮切りにヒットを繋ぎ、3点を返します。しかし反撃もそこまで。その後も追加点を重ねて突き放した出水商業が17対4の7回コールドで連合を破りました。

出水商業の古河拳斗主将は試合後、
「連合の分まで、自分たちが勝つと思って次の試合に臨みたい」と決意を語りました。

この他、春の県大会を制した第3シード・鹿児島実業、第7シード・枕崎も初戦を迎えた7月8日の結果は以下の通りです。

【平和リース球場】
出水商業  17-4 連合(蒲生・薩摩中央・鶴翔・鹿児島第一)(7回コールド)
鹿児島実業 10×-0 種子島中央(5回コールド)

【市民球場】
喜界   7×-6 種子島(延長11回サヨナラ)
枕崎    6-0 松陽

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