鹿児島実業が2年ぶりの「花園」へ 全国高校ラグビー
高校ラガーマンの聖地「花園」を目指す鹿児島県予選は、11月15日決勝戦が行われ、鹿児島実業が100回の節目を迎える全国大会への出場権を手にしました。
決勝戦は、連覇を狙う鹿児島工業と、2年ぶりの優勝を目指す鹿児島実業が対戦。
新チーム発足後の今年1月の新人戦決勝では、88対0の大差で鹿実が勝利。その後、互いにコロナ禍で練習が出来ない逆境を乗り越え、3年生最後の県大会に挑みました。
試合開始直後からパスでリズムを作る鹿実は前半8分、ゴールラインまで5mと迫り、スクラムハーフの宗が工業ディフェンスのギャップをつき先制のトライ。
コンバージョンキックも決まって7対0とリードを奪います。
これで勢いづいた鹿実は、前半11分・13分にもトライを奪い19対0とリードを広げます。
一方追いかける工業は、自信のあるFWで前進すると前半19分にゴールラインを挟んでの攻防から、ナンバー8・キャプテンの山元がラックの上を飛び越えてトライ。コンバージョンキックも決まり追い上げますが、そのあと鹿実も追加点を奪い24-7で試合を折り返します。
後半は、開始直後にトライを奪った鹿実ペースに。走力を活かしたパスをつなぐラグビーで工業を圧倒し、後半さらに2トライを重ね43対7でノーサイドのホイッスル。鹿実が2年ぶり20回目の花園への切符を手にしました。
試合後、鹿児島実業3年の山下毅キャプテンは、「大変な中で支えたくれた人たちへの感謝の気持ちを持って、花園ではきょう出た課題を反省して頑張りたいと思います。」と笑顔で語りました。
一方、敗れた鹿児島工業にもまだチャンスがあります。
今年は全国大会が100回記念の大会で「地区代表枠」があるからです。
11月20日に開幕する特別出場枠をかけた九州大会に向けて鹿工フィフティーンは「花園」への切符をつかむために気持ちを切り替えていました。
全国高校ラグビーフットボール大会は、12月27日に大阪の花園ラグビー場で開幕予定です。