鹿児島工業が6年ぶりの「花園」に! 高校ラグビー

(ライバルが激突!)

高校ラガーマンの憧れ、聖地「花園」への切符を掛けた「全国高校ラグビー大会鹿児島県予選」の決勝戦が、11月10日に鹿児島市で行われました。

この1年、15人制大会で負けなし、12年ぶりの花園を目指す鹿児島玉龍と、6連覇を狙った鹿児島実業を準決勝で破り、新人戦・県総体で玉龍に敗れた雪辱に燃える鹿児島工業との決勝戦。

立ち上がり、動きが良かった工業は、前半6分にフォワードで粘り強く前進し、中央左サイドから強みのバックス展開に持ち込むと、最後はフルバックの引地が右サイドにトライ。これで勢いに乗った工業は3トライ重ねます。反撃したい玉龍は、前半終了間際に相手ゴールに迫りますが、工業ディフェンス陣の堅い守りにノックオンの反則。前半は17対0、工業リードで試合を折り返します。

後半も主導権を握った工業は、さらに2トライに成功し31対0とセーフティーリードを築きますが、ここから玉龍が反撃に出ます。
例年なら夏で引退する3年生が10人全員で残った玉龍。後半10分にキャプテンの四元がリスタートからインゴールに飛び込み、口火を切ります。さらに1トライを返したあと、後半ロスタイムの最後のプレーでも3年生を中心にチーム一丸となった玉龍がトライ。最後まで気持ちを見せますが玉龍の反撃は及ばず、41対19で鹿児島工業が勝利し、6年ぶり13回目の花園出場を決めました。

ノーサイドのあと、「笑顔」で健闘を称えあう両校の3年生たち。
県代表ではチームメイトとして切磋琢磨したからこその姿もありました。

(ライバルであり、県代表チームでは盟友である両校。ノーサイド後は笑顔が溢れた)

憧れの花園の舞台に立つ鹿児島工業3年の杉崎晴人キャプテンは「やっと勝てて、ほっとしているのが本当です。準備してきたことが決勝の舞台で出せたことが勝因です。あと1ヶ月しっかり準備して花園に臨みたいと思います。」と決意を新たにしていました。

全国高校ラグビー大会は、12月1日に組み合わせ抽選会が行われ、12月27日に東大阪市の花園ラグビー場で開幕します。

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