3度目の日本一! ストリーツ海飛選手(鹿児島クラブ)
フェンシング日本一を決める「全日本選手権」の決勝戦が11月5日にLINE CUBE SHIBUYA(東京都渋谷区)で行われ、男子サーブルで、母親が鹿児島出身で鹿児島クラブ所属のストリーツ海飛(かいと)選手が、自身3度目となる頂点に立ちました。
東京オリンピック日本代表のストリーツ選手は、今年9月に行われた予選を突破し、大会最終日となるこの日の決勝戦に進出。同じく東京五輪日本代表で、去年の準決勝で敗れた吉田健人選手(警視庁所属)と対戦しました。
ともに東京五輪代表で、練習を一緒にすることも多く、特徴を知り合う中での決勝戦。
15ポイント先取で優勝が決まる試合で、大会会場に親戚や友人が駆け付けたストリーツ選手は、序盤、相手の攻撃を上手くかわしながらの攻撃が冴えポイントを重ねると、第1ラウンド(3分)で8対3とリードを広げます。
第1・2ラウンド跨いで「6連続ポイント」を奪うなどして流れをつかんだストリーツ選手は最終盤、15点目を奪いに行く場面で相手に連続ポイントを許しましたが粘り15対10で勝利。この大会連覇を狙った吉田選手を破り、自身3大会ぶり3回目の日本一に輝きました。
ストリーツ選手は、試合後の優勝インタビューで「3回目の優勝ですが、初よりも2回目よりも!今回が一番嬉しい。負けたとしても、声を出して相手にプレッシャーを掛けて戦っていきたいと思っていたが、それが結果につながった。これからフェンシングを人気のスポーツ、一番人気のあるスポーツにしていきたい。そのために自分が世界ランキングを上げて、パリオリンピックを目指し、そこでメダルを獲りたいです。」と力強く、これからの目標を語りました。
なお同じ日に行われた、女子サーブルでは、鹿児島南高校出身の尾崎世梨選手(法政大学)が準優勝。
また女子エペでは、とちぎ国体県代表で鹿児島南高校出身の吉松琳果選手(光和所属)も準優勝を果たすなど、最終日に進出した全12選手の4分の1が鹿児島県勢という大会になりました。