「成長」を感じさせた開幕戦ドロー 鹿児島ユナイテッドFC

サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは、3月13日にホームで今季からJ3に参入した福島のいわきFCを迎えての開幕戦に臨みました。

2022シーズン開幕の日…ユナイテッドFCにとって「J2再昇格」への勝負の1年が始まる日です。
コロナ禍で声を掛けられない中でも、選手バスが到着するタイミングのホーム・白波スタジアムには期待を寄せるサポーターの姿がありました。

「得点力をさらに上げてもらって、強化している守備と合わせて、必ずJ2昇格してくれると信じています!」
「いよいよという感じですね!待ちに待ってました!是非、優勝ですね。J2昇格、それしかないですね。」

そんな期待の声が聞こえてくる中、開幕スタートダッシュを狙う大嶽直人新監督は「7人」の新加入選手をスタメンに起用。駆け付けた4832人のサポーターに「新生ユナイテッド」を印象づけました。

午後1時5分キックオフの試合は、前半4分。前線からプレッシャーが強い相手に一瞬の隙をつかれ、左サイドを突破され、先制を許してしまいます。
いきなり追い掛ける形になったユナイテッドFCは相手のペースにのまれ、攻撃の糸口を見つけられずにいると、前半中盤までシュートを一本も打てませんでした。
追い掛ける展開では勝率が悪かった昨シーズン…サポーターもそのイメージの払拭を願うなか、前半42分でした。
左サイドでフリーキックのチャンスを得ると、キッカーは新加入の木村。インスイングのボールに、ニアサイドで競り勝った新加入の有田が頭で合わせゴールネットを揺らします。新加入選手の活躍に、静まり返っていたスタンドのサポーターは湧き、ユナイテッドFCが同点に追いついて試合を折り返しました。

後半も、粘り強い守備から相手ゴールに迫ったユナイテッドFCでしたが、最後まで決定機らしい決定機を作ることが出来ず1対1の引き分け。最低限の「勝点1」を奪いましたが、ホーム開幕戦を白星で飾ることはできませんでした。

試合後、同点弾を決めた新加入FWの有田光希選手は「サポーターの皆さんが良い雰囲気を作ってくれるなか、セットプレーで同点に追いつくことができたのは大きい。もっとゴール前でチャンスを作るようにしたい。」と次節への課題を語りました。
また、会見に臨んだ大嶽直人監督は「もう少しボールを持つ時間が欲しかったが初戦の難しさもあったので仕方ない。その中でも『追いつく力』、『最後まで戦い抜ける力』は、これからのゲームでもベースになると思っています。」と、新チームの手応えを感じていました。

鹿児島ユナイテッドFCの次の試合は3月20日。
今季初白星を掛けて、ホーム・白波スタジアムでヴァンラーレ八戸と対戦します。

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