鹿屋体大女子が5年ぶりの総合優勝! インカレ自転車競技

(最後のスプリント勝負を制した鹿屋体大3年の石上選手)

5年ぶりに女王の座に返り咲きました。

群馬県で8月21日に行われた「全日本大学対抗選手権」・インカレの自転車競技・女子ロードレース。
鹿屋体育大学からは石上夢乃選手と成海綾香選手の2人が出場しました。1周6kmのコースを17周回・102kmで争われたレースは、徐々に選手が絞られていく展開に。
その集団の中でも積極的にレースを展開した2人は、ゴール前のスプリント勝負に持ち込みます。

(絞られていく集団の中でも常に前でレースを続けた成海(左)と石上)

最後は石上夢乃選手が前に出て優勝。さらに、成海選手も3位に入ったことで、前週に行われたトラック競技の成績と合わせて、女子の部で鹿屋体育大学が5年ぶり14度目の総合優勝を果たしました。

レース後、優勝した鹿屋体大3年の石上夢乃選手は
「前週のトラックレースではミスが出て2種目で優勝を逃し、総合で追う立場になってしまった。チームメイトの成海と2人とも上位に入ることが課題となる難しいレースだった。最後はこれまでの練習を信じて力一杯ペダルを踏み込むことができた。久しぶりの総合優勝を奪取し、山口新監督の門出に花を添えられて嬉しい。」とコメントしました。

また鹿屋体大自転車競技部のOBで、今年度から就任した山口大貴監督は
「監督として初のインカレのため、大舞台で緊張感があったが、黒川剛前監督から、テーマは(山口)自身の選手時代を思い出して「楽しく笑顔で」とアドバイスを受け、選手がリラックスできるよう心掛けた。学んできた科学トレーニングを活用、こまめに選手の体力測定を実施し、個別課題に合わせた練習をしてきた成果が大一番で発揮されてほっとしている。いつも応援頂く県民の皆さんに喜んでもらえるよう、これからも精進し、「強い鹿屋」の歴史を積み上げていきたい。」と今後への抱負も語りました。

(逆転での総合優勝を目指して)

なお女子の翌日、8月22日に行われた男子の部は天候不良の為、当初の180kmから150kmに短縮してレースが行われました。
序盤から活発な動きがある中、最終的には10人程度の集団での「スプリント合戦」に持ち込まれました。
鹿屋体大からは大河内将泰選手が勝利を賭け、スプリントに参加しましたが、フィニッシュ迄50m地点で転倒のアクシデントに巻き込まれて、自転車を押してのフィニッシュとなりました。

なお、鹿屋体大勢7名中、残念ながら序盤に姿を消した2名を除き、最後まで前線で戦った5選手は全員が南大隅高校出身で、去年行われる予定だった「かごしま国体」に向けて強化された選手たちがレースで光った形になりました。

(男子も「らしい」積極的なレースを見せた鹿屋体大勢)

最終的には、男子学校対抗で鹿屋体育大学が上位の朝日大学を抜いたものの、ロードレースで優勝者を出した京都産業大学に僅差ながら逆転され、総合4位となりました。

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