”弓児”たちの静かなる熱戦 鹿児島県高校総体 弓道・男子
熱戦が続く鹿児島県高校総体は、5月25日に弓道・男子の個人・団体の決勝が行われました。
全神経を集中させ狙うのは、28メートル先にあるわずか36センチの的。
鹿児島市の武道館「弓道場」で行われた男子弓道には、個人・団体合わせて60校287人が出場しました。
5人1組(1人4射ずつ)で競う団体の決勝は、予選を通過した8校による総当たりのリーグ戦で優勝が決まります。
決勝リーグで白星を重ねたのは連覇を狙う加治木工業と、4年ぶりの制覇を狙う鹿児島工業。
両チームとも無敗のまま、最終戦で直接対決を迎えます。
互いに一歩も引かない一戦は、加治木工業が1本リードし最後の1射に。ここで加治木工業は、キャプテンの下久保に回ります。的中させれば加治木工業の優勝が決まるというプレッシャーのかかる場面で下久保の放った矢は見事的中。これで16中と14中になり、加治木工業が2連覇でインターハイ出場を決めました。
試合後、加治木工業の下久保キャプテンは、「キャプテンとして後ろから支えようと思っていたが、個人的になかなかうまくいかなかった。それでも、チームはいい流れになっていったので良かった。苦しい戦いを乗り越えられたので、インターハイも乗り越えられると思う」と、ときおり涙をこらえながら話してくれました。
一方、個人の決勝は、加治木工業高校2年の横山瑠勇選手が制し、インターハイ出場を決めています。
【弓道男子・団体】
優勝 加治木工業高校 7勝0敗 110中
2位 鹿児島工業高校 6勝1敗 108中
3位 鹿児島南高校 4勝3敗 87中
【弓道男子・個人】
優勝 横山 瑠勇 (加治木工業高校2年)
2位 谷口 駿介 (樟南高校3年)
団体優勝の加治木工業と、個人1位の横山選手・2位の谷口選手が、全国高校総体(インターハイ)に出場します。
インターハイ・弓道競技は、8月6日から徳島県で行われます。