水車の力で人形が動く!知覧の水車からくり

こんにちは!ポニーメイツの脇野です!
今日は、南九州市知覧町郡の豊玉姫神社に行ってきました!
なにやらこちらで行われる六月灯では国の無形民俗文化財の選択を受けているあるものが上演されるとのこと。
それは・・

『水車からくり』
立派な専用の舞台には30cmくらいの大きさの人形が!

詳しいお話を宮司であり保存会の赤崎千春さんに伺ってきました!
 

『水車からくり』とは?

その名のとおり、水車の動力でうごく、からくり人形のこと。
その歴史は古く、江戸時代からはじまったそうですがはっきりとした記録は残されていないそうです。
全国的にみても水車を利用したからくり人形は非常に少なく、見ることができるのは豊玉姫神社と加世田の竹田神社のみといわれています。
今回おじゃました豊玉姫神社は、7月9、10日の六月灯と知覧ねぷた祭りの3日間のみ上演されます。
演目は毎年変わり、今年は令和の時代に花が咲くようにという想いを込めて『花咲かじいさん』
過去には「西郷どん」や「かぐや姫」「牛若丸と弁慶」などが上演されたそうです。
 

どうやって動くの?

水車で動くからくり人形。具体的にどのような仕組みかというと

舞台裏にある流れる水路にある水車がゆっくりと回転し

水車に取り付けられた紐と人形の装置が連動していて、水車が回るたびに装置が動きます

それぞれの仕組みが作動し・・

舞台の人形が動き出します(装置のある舞台下から人形の動きを見ることができました)
「この仕組みでおじいさんは木に登るのか!」と感動しました。
 

装置はすべて手作り

水車の動力を使っているという点と同じくらいすごいのは、この仕組みがすべて保存会の方々の手作りということ。

作業場を見せていただくと

木を切る機械や

これまで使用した装置などがありました。
 
すべて手作りのため、思うように動かなかったり、止まったりなどのハプニングはつきもの。その都度みなさんで原因をつきとめて修正していきます。

裏側を見ることで新たな見方が加わって、面白さ倍増です。
 
戦争で途中は途絶えましたが、昭和59(1984)年に復活し保存会のみなさんのボランティアで現在まで引き継がれています。
来年は人形たちがどのような動きをするのか、保存会のみなさんがどのような装置を作り上げるのかが今から楽しみです。
 

赤崎さんをはじめ保存会のみなさん、お忙しいところ本当にありがとうございました!!

関連記事一覧