トカラヤギとジビエ、そして共生。鳥獣被害を考える。

毎週木曜日は、十島村中之島で農業を営んでいらっしゃる埜口 裕之さんのご出演。
2月18日の南日本新聞「消費地の目」のコーナーに「山の恵み広げよう ジビエ」という記事が掲載された。
今日あげてくださったのは、この記事にからめて、トカラのジビエについてのお話だった。
ジビエとは…狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語で、最近はこのジビエ料理が人気だ。
鳥獣の農作物への被害は昔から問題になっているが、昔は捕獲して処分していた。それを「有効利用しよう」という動きが広がってきたというわけだ。
🗣「トカラはヤギが多くてですね、ヤギ肉をジビエとして提供してるんです」と、埜口さん。
ふるさと納税の返礼品の中にトカラヤギの肉があるそうなので、興味のある方はのぞいていただきたい。
さて、固有のトカラヤギ、ちなみに埜口さんのいる中之島でどれくらいの数が?
🗣「推定ですが、住民の数よりはいるよねっていう話は出てますね」とのこと!
ヤギは雑食で何でも食べてしまうので、先週出てきた貴重な島バナナの芽なども食い荒らしてしまうんだそうだ。
捕獲も行われているが、個人で捕獲→役場が買い取り→奄美の食肉加工業者へ、という流れ。
しかし、奄美への船賃は個人負担。そのため捕獲が少なくなってきていたそうだ。そうなると、増えてしまい、被害も拡大してしまう。そこで平成30年4月からは役場が送料を負担することに決まったそう。これでまた、捕獲数も増えそうだ。捕獲だけでなく、埜口さんの仲間の農家の方は、トカラヤギと在来のヤギを掛け合わせて、その乳を利用して、チーズなどの乳製品を作ろうという構想もお持ちだそう。
🗣「共存していきたいっていうのが願いです」という埜口さん。トカラヤギと人間との共存、ぜひ実現してほしい。
 
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