ヒト

楽しみながら奄美の自然を守る

奄美の海を守るために活動している方を紹介します。

奄美大島の南・請島の3世という黒瀬 美樹さんです。今年の春、家族で奄美に移住してきた黒瀬さんは「ゆいむすび実行委員会」を立ち上げ、奄美大島から自然環境を考える活動を行っています。

(黒瀬美樹さん)「元々は、おじいちゃんおばあちゃんになったときに、離島に住みたいという夢を描いていた。どこに住もうかと思ったときに、自分のルーツがある奄美大島を1回見に行ってみようと3年ほど前に初めて奄美大島に来て、ついた瞬間にここに住むって決めました。まず最初に来た時に、関西の片田舎とは違った原風景が残っているということに感動した」

(黒瀬さん)「海がきれいというのは当たり前という風に思っていたんですけど、海がきれい、でもその横にごみが落ちている。とかすごくきれいな自然とそこに人間が残してしまったものがミスマッチな感じがして、そこに気づいてから、ビーチクリーンをしなくちゃと」

黒瀬さんが立ち上げた「ゆいむすび実行委員会」は、7月には奄美パークでビーチクリーンとトークイベントを開催。

ビーチクリーンでは、ただごみを披露だけではなく、漂着物の中にあたりのごみ(カード)を仕込み、それを景品と交換するという親子で楽しんで参加できるイベントにしました。環境を考える活動もいやいや始めるのではなく、まずは楽しんでもらおうという思いからです。

今後はコスプレでのビーチクリーンイベントや、環境に詳しい有識者と子どもたちとの対談などの企画が控えているそうです。イベントを通して、環境問題を見つけることにつながればとの思いです。

海岸といえば、小笠原諸島の海底火山から流れてきている軽石。その様子は…

撤去作業が進んでいますが、黒瀬さんと一緒に先日、龍郷町の赤尾木集落の海岸に見に行ってきました。黒瀬さんは、軽石も回収なども行っているそうなんですが、30分ほどで45リットルのごみ袋3袋くらいを拾ったそうです。

自然界のものなので軽石自体が悪いわけではありませんが、なんとか回収のめどや有効に活用する方法などが分かればなと思うところです。

「ゆいむすび実行委員会」はこの島外出身の方々ならではの奄美群島のSDGs推進に関する環境保全活動をする中で「楽しみながら見つける問題点」というテーマで身近なことから奄美の海を守る活動を私たちも応援していきたいです。

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SDGsとは?

SDGs

SDGsとは、Sustainable Development Goals”の略で「持続可能な開発目標」と訳されるものです。
2015年の国連サミットで採択されたSDGsは、国際社会が2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットが掲げられています。
2030年まであと10年となった2020年、「行動の10年」として取り組みの拡大が求められています。

SDGs:参考
国連広報センター 

SDGメディア・コンパクトに加盟しています

株式会社 南日本放送(本社:鹿児島市、代表取締役社長:中野寿康)はSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)推進のため、2020年12月、国連の「SDGメディア・コンパクト」に加盟しました。

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